かくれ脱水の見分け方と予防法。熱中症対策の経口補水液の作り方|NHKあさイチ

2012年7月13日放送のNHKあさイチ!では「気付かないと熱中症に!かくれ脱水にご用心」ということで、熱中症の最初の段階、隠れ(かくれ)脱水の見分け方や予防法、脱水状態に最適な経口補水液の作り方などが紹介されていました。

かくれ脱水とは?

梅雨あけを迎えると、患者が急増する熱中症。熱中症というと高熱が出るイメージですが、実は体から水分が失われる脱水が最初に起きる病気。

この脱水状態は最初のうちは気づきにくく、専門家は自覚症状のない脱水を「かくれ脱水」と呼び注意を呼びかけている。

かくれ脱水は熱中症の最初の段階

熱中症は人によって進行度が違うが、必ず最初の段階にかくれ脱水がある
熱くなると汗をかくことで、体は内部の熱を外に出します。その結果水分が失われ脱水状態になります。自覚症状のない初期の段階がかくれ脱水。そのままでいると体はさらに汗をかき、脱水が進む。

めまいや立ちくらみ足がつるといった症状が現れる。そして水分が不足すると汗はストップ。体内に熱がこもって体温が上がり意識障害がでるなど重い熱中症になってしまうのです。

夏バテも隠れ脱水が原因の場合が

夏バテはかなりの頻度でかくれ脱水が原因にある。体の中の体液が減ると消化器への水分が減るので、食欲が減ったり、消化機能が落ちてすぐお腹を壊したりしてしまう。

かくれ脱水について掲載しているホームページ

先月熱中症になる人を減らそうとかくれ脱水JOURNALというホームページが公開された。

救急医など熱中症対策の専門家が中心になって作られたホームページで、隠れ脱水を知ってもらい熱中症を未然に防ぐのが狙いだそうです。

タレントの所ジョージさんもかくれ脱水を見逃して熱中症になったそうです。一昨年畑仕事をしているときに急に具合が悪くなり、救急車で運ばれたそうです。

さらに同じ年に車を運転しているときにも熱中症になってしまったそうです。これも脱水が原因だったのではといいます。

かくれ脱水の症状

夜に足がつる

運動不足で足がつる場合もあるが、汗を大量にかくと水と電解質(イオン)を失ってしまう。体のイオンが出ていくと神経がおかしくなり、筋肉がおかしくなり足をつる(こむら返り)という症状が出る。

運動不足の場合と違うところは、つる場所が移動するということ。かくれ脱水の場合は、右の足や左の足がつったり、上の方や下のほうがつったりと移動する。

その他の症状

  • 大量の汗をかく
  • 集中力の低下…いつも普通にできている仕事や家事が時間が長くかかるなど
  • めまい
  • 食欲不振
  • 立ちくらみ
  • しびれ・脱力

かくれ脱水や脱水状態を見分ける方法

熱中症対策に詳しい、神奈川県立保健福祉大学栄養学科教授の谷口英喜さんにによると、隠れ脱水の状態で早めに気づくことが出来れば、熱中症はかなり防げるといいます。

握手をする

握手をして手が冷たくなっている場合、体の水分が足りない可能性がある。
手の循環が脱水症のひとつのサインとなので、循環が悪くなると冷たくなる。

手の親指の爪を押す

親指の爪を白くなるまでギュッと押してから離し、元の爪の色に戻るのに3秒以上かかる場合、脱水状態になっている可能性がある。

手の甲の皮膚をひっぱる

手の甲の皮膚をひっぱり、元の状態に戻るまで3秒以上かかる場合、脱水状態になっている可能性がある。

舌の状態をみる

舌がザラザラしたり、赤黒い色をしている場合、脱水状態になっている可能性がある。

脱水状態に最適な経口補水液の作り方

脱水が進んだときは水だけよりも経口補水液が効果的。体に必要なナトリウムイオンなどの電解質がバランスよく含まれている。

お水とかお茶では体に必要な電解質が足りないので、水分だけを補給しても脱水状態は完全には治らないそうです。

材料

  • 水 1リットル
  • 塩 3グラム(小さじ 2分の1)
  • 砂糖 40グラム(大さじ4と2分の1)※水と電解質の吸収を良くするために糖分を加える

作り方

1
水にしっかり溶けるまで、混ぜれば完成
2
さらにレモン半個分をしぼった汁を加えると飲みやすくなる

一気に飲まずに、30分でコップ一杯分を飲むぐらいが目安で、作ったその日の内に飲むこと。

病気は悪化を防ぐのが難しいが熱中症は経口補水液などをの適切な飲み物を飲めば防ぐことができる。熱中症対策のために隠れ脱水の段階で十分な対応をとることが大切だそうです。

外出時の服装のポイント

  • 肌の露出をなるべく減らす
  • 風通しがよく、熱を吸収しにくい白っぽい服がおすすめ
  • 首には太い血管が通っているので、ストールなどを巻いて首の露出を減らす

また7月17日放送のTBSひるおびでも気づかない脱水として、隠れ脱水が紹介されていました。

隠れ脱水で脳梗塞のおそれ

森田豊さんによると水分が不足することで血液が濃縮され、血液の流れが悪くなったり血栓ができるなどして、脳の血管が詰まり脳梗塞になる可能性があるそうです。

脳梗塞といえば、血管が収縮してしまう寒い冬に起こるイメージがあるが、国立循環器病研究センターの2008〜2011年の脳梗塞患者数のデータによると、冬よりも夏のほうが多いという結果が出ている。

水分不足になると血液がドロドロし、濃縮しやすくなり、血管のつまりが起こりやすくなる。厚生労働省からも同じデータがでていて、また台湾からは高齢者の場合32度以上になると脳梗塞で亡くなる死亡率が高くなるという報告もあるそうです。

脳梗塞の前兆

  • 感覚障害
  • 物がつかめない
  • うまく喋れない

このような兆候があったらできるだけ早く病院に行くこと。

隠れ脱水で心筋梗塞のおそれ

メカニズムは脳梗塞と同じで、心臓の血管が詰まると心筋梗塞が起こる。水分不足によって血液が濃縮することが大きな原因と言われている。

心筋梗塞の前兆

胸の痛み・吐き気・冷や汗

隠れ脱水で脳脊髄液減少症のおそれ

髄液とは脳と脊髄を外部の衝撃から守っているもの。元々は交通事故で背骨が変形したりして穴が空き、脳脊髄液が漏れることによって起きていた病気だが、最近、水分不足により髄液の量が減少することがあるということがわかってきた。

症状としては、めまい・耳鳴り・頭痛などがあり、横になると頭痛は収まる(起立性頭痛)という特徴がある。

隠れ脱水で胃や腸が機能低下のおそれ

水分不足で血流が減少し消化吸収力が低下してしまう。すると食欲不振で栄養素の吸収が減ってしまい、全身のだるさ、めまい、下痢、便秘などが起こり夏バテになる。

なぜ胃や腸の血液が少なくなる?

熱くなると体の中の皮膚の血管が広がる。皮膚の血管が広がることにより熱が体にこもらないように、熱を外に出そうとする。すると体の中の血液は全部皮膚の周りに行ってしまい、胃腸に行く血液の量が少なくなる。これが胃腸障害につながる。

隠れ脱水の予防と対策

森田先生によるとこまめな水分補給はもちろんだが、予防効果のある食べ物もあるとのこと。

予防食材 タンパク質

  • 豆腐などの大豆製品
  • 鶏肉(特にささみ)
  • 牛乳

タンパク質が少ない状態でたくさん水分をとっても、血管の中にとどまっていないで体のいろんな所に漏れてしまう。

血管の中にタンパク質をたくさん取り込んでおくと、外から水分をとっても全部血管の中に入ってくれる。なので脱水が治りやすくなるだけではなく、汗もかきやすい体になるそうです。

水分補給の注意点

  • 汗をかいたときは水分+塩分(スポーツドリンクなど)
  • 汗をかいていないときは水分だけ

長い間塩分を取り過ぎると高血圧になりやすくので、汗をかいていないときは水分だけで良い。

また夜は症状の出ない脱水が起こりやすいので、夜寝る前と朝起きた時に水分をとると良いそうです。

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