細胞シートの再生医療(心臓病&歯周病&角膜損傷&食道がん治療)【NHKあさイチ9月24日】

2012年9月24日放送のNHKあさイチ「貼るだけで症状改善!?細胞シート」では、細胞シートを使った再生医療(心臓病&歯周病&角膜損傷&食道がん)や、治療を受けることのできる病院などが紹介されていました。

細胞シートとは?

再生医療のひとつとして注目を集めている「細胞シート」。
細胞シートとは、みずからの細胞を培養してシート状に加工してつくったもので、それを患部に貼ると、症状が改善・回復すると言われている。

細胞シート治療の研究が行われているもの

角膜損傷

角膜輪部細胞や口腔粘膜細胞シートによる角膜上皮の再生治療
大阪大学医学部付属病院・眼科(担当:西田幸二医師)で臨床研究が行われてる

歯周病

歯根膜細胞シートによる歯周組織の再生治療

食道がん

食道がんの内視鏡切除後の口腔粘膜細胞シートによる再生治療
東京女子医科大学・消化器外科(担当:大木岳志医師)で臨床研究が行われていたが、現在は終了している。

心臓病

間葉系幹細胞や筋芽細胞シートによる拡張性心筋症または虚血性心疾患の再生医療

変形性膝関節症

軟骨細胞シートによる関節軟骨の修復再建治療

心臓病の「細胞シート」を使った治療法

細胞シートの作り方

太ももの筋肉を採取し、そのなかから筋芽細胞とよばれる細胞を抜き取る。
筋芽細胞を1か月以上培養し、シート状に仕上げる

心臓への貼り方

左脇の下を10センチほど開き、心臓の患部に貼る。貼るシートの枚数は、人によって異なる。
心臓自体にメスをいれないため、患者の体への負担をおさえられる。

細胞シートの効果

細胞シートから、「サイトカイン」と呼ばれるタンパク質が分泌されることで、新たに毛細血管ができたり、弱った細胞自体が元気になり、心臓を拍動させる力がよみがえると考えられている。
患者自身の細胞を利用しているため、拒絶反応などの心配はない。

番組では大阪大学医学部附属病院 心臓血管外科の細胞シートを使った心臓病の治療を紹介していました。
臨床研究の段階なので、今ある治療では治る見込みのない方を対象に行われるとのこと。治療を望む場合は主治医と相談する

歯周病の細胞シートを使った治療法

細胞シートの作り方

親しらずや虫歯など、必要のない歯を1本抜き、その歯の根元にある歯根膜を採取。その中に含まれる歯根膜細胞を、1か月かけて培養しシート状に仕上げる

細胞シートの使い方

歯と歯ぐきを切り離し、歯の根元に潜む歯石まで、きれいに取り除く。歯周病菌が潜む歯石が残っていると、再び歯周病になってしまうため。
その後、歯の大きさに合わせて細胞シートを切り分け、歯の根元を覆うように貼る。貼る場所は、本来歯根膜があったところで、歯ぐきの後退によって歯根膜が失われた部分。
さらに骨補填(ほてん)材を加え、最後に切り分けた歯ぐきを縫って元どおりにもどす。

細胞シートの効果

細胞シートは、歯根膜そのものの役割を発揮しつつ、歯や骨(歯槽骨)そのものを
再生してくれると考えられている

歯周病の細胞シートを使った治療は、効果を確かめる臨床研究の段階なので、参加するためには、決められた条件をクリアする必要ある。治療をのぞむ方は、主治医とご相談する。

臨床研究の参加条件

歯根膜細胞を取るために抜いても問題がない歯(親知らず・虫歯)があること
歯槽骨が溶けていること

番組では東京女子医科大学 歯科口腔外科を紹介(担当:岩田隆紀医師)

変形性膝関節症の細胞シートを使った治療法

細胞シートの作り方

みずからの軟骨を影響のないところから一部採取。軟骨細胞を1か月培養し、シート状に仕上げる

細胞シートの貼り方

膝を10センチほど開き、軟骨がすり減ってしまった部分に貼る

細胞シートの効果

細胞シートから、「サイトカイン」と呼ばれるタンパク質が分泌されることで、骨を再生してくれる骨髄細胞が増殖し、骨と軟骨が再生され、細胞シート自体も、軟骨となって残ってくれると考えられている

番組では東海大学医学部付属病院 整形外科を紹介(担当:佐藤正人医師)

がんや糖尿病などへの応用

糖尿病に関しては、マウスを使った実験が行われている。

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