薬/医薬品の個人輸入代行業社の危険性/口コミ【NHKあさイチ12月19日 偽造薬/MDクリニックダイエット】

2012年12月19日放送のNHKあさイチ!「意外!身近な薬に落とし穴」では薬/医薬品の個人輸入代行業者・サービスの危険性について紹介されていました。

ダイエット薬の個人輸入に潜む危険

薬は薬でも女性なら簡単に痩せられる薬、男性だと薄毛に効く薬、夫婦ならEDを改善する薬などの悩みを解決する薬もある。しかし病院に行くにはめんどくさいし気恥ずかしい。そんな中利用する人が多いのがインターネット上にある個人輸入代行業者。

番組ではダイエット薬で被害にあった30代の女性A子さんを取材。去年5月、A子さんは薄着になる夏を控えお腹まわりをすっきりさせたいと考えていた。すぐに痩せられる薬はないかネットの口コミで探していた時、タイのダイエット薬の存在を知る。A子さんが見つけたのはMDクリニックダイエット。タイではダイエットとして承認をうけ病院で処方されている。

A子さんはさっそく輸入代行業社にアクセス。クチコミサイトで多くの体験談がのっていたことや、身長と体重を入力するだけで購入できるという手軽さが決め手となった。1週間後に薬が届き、A子さんは服用を開始。徐々に食欲が減っていき、徐々に薬の効果を実感したといいます。しかし3回めの服用後突然異変に襲われる。体がふらついたりお腹が重くなるような違和感を感じたがスリムになりたい一心で服用を続けた。

しかしその後症状はさらに悪化。ふらつき感に加え、目の当たりの痙攣が収まらなくなった。身の危険を感じたA子さんは服用を中止した。

国内未承認の医療成分が検出された

A子さんから通報をうけた埼玉県薬務課ではダイエット薬を詳細に分析した。すると国内では未承認の医薬成分シブトラミンとフルオキセチンが検出された。副作用が強くアメリカなどでは承認取り消しになっているもの。実はこの薬が原因で死亡したという疑われる事故がこれまで4例起きていた。A子さんはこの事実を知らなかった。

業者は嘘の住所を記載

大きな健康被害を引き起こすMDクリニックダイエット。いったいどんな業者が扱っているのかを調べると15のサイトで取り扱われていることがわかった。その他のサイトでも多くは薬が世界トップレベルであることを強調し、トラブルのことは触れていない。

取り扱いをやめるつもりはないのか業者に問い合わせようと会社案内を見てみるとほとんどの業者の所在地はタイの首都バンコクで、電話もタイの番号が記されている。全ての業者に問い合わせたが連絡がとれたところは1つも無かった。実際にバンコクを訪れサイトに乗っていた住所を頼りに業者を探したが、住所もすべてうそだった。

バンコク市内にあるMDクリニックダイエットを処方しているクリニックの医師は「MDクリニックダイエットクリニックダイエットは処方箋薬のため1度も診察を受けていない方には出していません。医師の指示なく服用するのは危険ですから輸入代行業社からの購入は控えてください。」とコメントをしていたとのこと。

輸入代行業社は薬事法の規制対象外

そもそも医薬品の個人輸入というのはガン患者の方などで海外で受けた投薬治療を国内でも続ける必要がある方達のために、国が特別の配慮として認めている。

日本では薬の製造や販売に関する法律薬事法があるが、この輸入代行業者は薬事法の規制の対象外。輸入代行業社というのは購入希望者から購入依頼をうけ、海外の薬局・病院への購入の手続きを代わりに行う。薬自体は海外の薬局・病院から直接購入者の元へ届けられる。つまり本来は輸入代行業社は薬には関わらない。そのため薬事法の規制の対象外となっている。

薬/医薬品の個人輸入代行業社の危険性【NHKあさイチ12月19日 偽造薬/MDクリニックダイエット】

偽造薬が正規品より早いペースで拡大している

また本物そっくりの偽造医薬品が増えていて流通量が正規品を越えるとまで言われている。そんな中大手製薬会社4社が合同で対策に乗り出し、各国の偽造薬の製造拠点の摘発に動いている。偽造薬の製造拠点は各国で急増。製薬会社は各国の警察と連携して摘発に乗り出している。

薬の多くは不衛生な環境で作られている。さらに有害な物質が含まれている偽造薬も多い。製造メーカー偽造薬対策責任者のスコットデイビスさんが偽造薬を分析したところゴキブリ退治用のホウ酸や床用のワックスなどが入っていることがわかった。

ダイエット薬の業者と同じく嘘の住所を記載

一体誰が売っているのか偽造薬を販売している代行業者のサイトを調べるとある事実がわかった。加藤と名乗る女性が同じ名前で5つのサイトを運営しており、また吉田と名乗る男性が3つのサイトを管理していた。さらに吉田と加藤は同じ口座を使っていた。2人は同一人部なのか、また偽造薬と知りながらネットで紹介しているのか吉田のサイトに記載されている住所を訪ねた。しかしビルを見渡してみても業者の看板は見当たらない。ダイエット薬を扱う業者と同様嘘の住所を記載していた。

製薬会社の調査ではこうした業者が扱う偽造薬が正規品よりも多く流通し事態は深刻だといいます。2010年時点での偽造薬の市場規模は5兆9千億円で毎年増え続けている。正規品の市場よりも偽造薬の市場ほうが早いペースで拡大している。

厚生労働省では今年度中に偽造薬問題専用のホットラインを開設して情報を広く収集して公開していく予定だそうです。
個人輸入代行業の指導・取締り等について|厚生労働省
※番組で取材したのは「輸入代行業社」一般用医療薬を扱う「インターネット薬局」ではない。

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