ITP/特発性血小板減少性紫斑病の症状と治療法【NHKあさイチ 1月17日】

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2013年1月17日放送のNHKあさイチ!「30台から要注意 重い生理に潜む病」慶応義塾大学医学部の宮川義隆さんがITP/特発性血小板減少性紫斑病の症状や治療法などについて紹介されていました。

ITP/特発性血小板減少性紫斑病とは?

ITP(特発性血小板減少性紫斑病)とは血小板の数が健康の人の2/3、10万以下に減少してしまう難病。

女性が男性の2倍多く、女性の年齢として30〜40代の女性。さらに60代の女性に多いのが特徴。

なかなか主婦だと健康診断を受けていない、または健康診断を受けても血小板の数を測らないことがあるので患者はもちろん医師の方も気づかないことがある。

ITP(特発性血小板減少性紫斑病)の症状

  • 大きなあざができやすい(2〜3センチ)
  • 生理の量が多い(昼でも夜用ナプキンが1時間程度)
  • 鼻血が止まりにくい(5分くらい)
  • 血小板の数値が10万以下 普通の方は15万〜40万

生理が多い場合まずは子宮の病気、子宮筋腫やガンなどを心配するが、その背景に血液の病気が隠れている場合がある。

実際の患者さんを取材

番組では4年前にITPと診断された主婦の小沢さんを取材。人間ドッグで血小板の数が少ないと指摘され、その後大学病院の再検査で病気が判明した。

生理の時は昼間でも夜用のナプキンが20分しかもたない。そのため常に止血剤が欠かせないといいます。手足にはすぐにアザができ、買い物袋を手に下げただけで内出血になってしまう。

医師から特に注意するようにいわれているのは脳出血。ITPの場合血が止まらないため怪我にも注意が必要。

この時期に小沢さんが特に気を使っているのがインフルエンザ。感染するとさらに血小板が急激に減り命を落とす危険がある。

血小板の治療法 脾臓摘出

血小板が少ないので女性の場合出産、妊娠に大きく関わるため諦めてしまう患者さんも多いが、番組では適切な治療法で出産に成功した主婦の藤田さんを紹介。

藤田さんがITPの治療を始めたのは4年前、結婚直後のこと。当時主治医から進められたのは血小板を増やすステロイド内服薬での治療。

しかし子供が欲しいと思っていた藤田さんは副作用が心配だった。

そこで自ら他の病院を探しセカンドオピニオン外来を受診。そこで脾臓摘出手術を提示された。血小板を破壊する働きのある脾臓を摘出することでITP患者の7割が完治することが報告されている。

藤田さんの手術は成功し、血小板の数値も回復。病気は完治した。そして手術から2年後、待望の長男を授かった。

臓をとっても良くならない場合や、脾臓を摂れない方もいるので、2年前から血小板を増やす新しい薬があり、2年待てば免疫を調節する新しい薬が使えることが予定されている。

少しでも症状が気になる方はITP患者の広場に相談するとよいとのこと。

ITP患者のひろば NPO邦人血液情報広場・つばさ
TEL;03-3207-8503

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