過剰なプチ断食は心臓を小さくする?断食の危険性とケトン体の働き・ケトアシドーシス【NHKためしてガッテン】

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2012年11月7日放送のNHKためしてガッテン「美やせ&腸まで!プチ断食大解剖」では、プチ断食について特集されていました。

プチ断食をしすぎると心臓が小さくなる?

番組では第二次世界大戦中にアメリカミネソタ州で行われた実験を紹介。兵士はどのくらいの栄養状態で戦えるのかを検証する実験で、実験を指示したのはアンセル・キーズ博士。当時のアメリカを代表する生理学者。
実験に参加したのは自ら志願した健康な若者36人。キーズ博士は彼らの食事を1日2回のプチ断食状態にして6ヶ月間実験した。カロリーを半分程度(約55%)に減らし、平均1750kcal/日を摂取。

さらに普段の生活に加えて、上り坂に設定した機器で定期的に運動も行い、実験の期間中彼らの健康状態や体型も記録した。

6ヶ月後、兵士たちはガリガリに痩せてしまい心臓が小さくなっていた。これは心臓が筋肉でできているから。人間の体は栄養が不足すると脂肪だけではなく筋肉を分解してしまう。

プチ断食をする場合の1日のタンパク質(推奨量)

  1. 成人男性 60g
  2. 成人女性 50g

牛肉300g程度。豆腐だけだと4丁。魚の切り身だと4切れ。

プチ断食で劇的に増えるケトン体の働き

脳のエネルギー源はブドウ糖。血液にのって運ばれてくるブドウ糖を大量に消費して脳は働いている。ところが長い時間空腹でいると、脳に糖が十分に送られなくなり、脳はエネルギー不足で困ってしまう。

すると体の中では、体の脂肪を分解してケトン体を作り始める。このケトン体が脳に運ばれ、糖の代わりに脳のエネルギーになる。つまり少々糖が足りなくても平気。これは人間が飢餓を生き延びるために兼ね備えている仕組み。

つまり食べなければ運動をしなくても脂肪は燃える。

食事を減らしすぎるとケトアシドーシスの危険性が

血液中の糖が足りなくなると脂肪を分解してケトン体を作って糖の代用品とする。

しかしケトン体は酸性なので、ケトン地が体内に増えすぎると体全体が酸性になる。場合によっては意識障害や、昏睡に陥ることもある。専門的にはケトアシドーシスと呼ばれる状態になる。
ケトン体に頼りすぎるとこの状態になる。完全断食だとこの状態になる可能性がある。食事の量を減らしすぎると、ケトアシドーシスに注意が必要。

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