2013年6月23日(日曜日)放送のフジテレビ・テレビシャカイ実験 あすなろラボ「ヤンキーVSカリスマ英語講師安河内先生」では東進ハイスクールの安河内哲也先生が英語の勉強法などを解説していました。
中学の英語が一番大事
なんで中学の英語が大事かというと中学の英語が一番世界で使える。海外に行った時に大学受験の英語とかは意外と使わない。中学1年とか中学2年でやる英語が一番使える。
英語の勉強は時間ばかり、量ばかりやるというのは間違っている。「正しいやり方」で「集中して」短い時間でも「毎日やる」ことが大切。
英語の教科書はつまらない 面白い教材で英語を勉強する
日本人は真面目すぎる。日本語覚えた時だって「コロコロコミック」などを読んで覚えた。そういうものが英語の学習の世界にも存在しなくてはいけない。なのに環境問題・構造分析ばかりでは英語嫌いが増えても仕方ない。大人のせい。
教科書が面白ければ英語は嫌いにならないはず。それが安河内先生の英語教育における信念。
英語が話せるようになる方法
もし英語が話したいなら中学1年生の教科書、本屋にある一番薄くて一番簡単なのをやる。
40歳でもできる語学の習得法 1日15分んでも毎日続ければ話せるように
安河内先生の場合は40歳で韓国語を勉強し始めた。最初は字も読めないし書けなかったが、1日15分くらい5〜6年やって大体話せるようになった。
5年間やってれば絶対英語話せるようになる。
勉強時間の50%以上を音読に
何時間やれとか何分やれとかは言わない。すべての英語の学習時間の50%を音読に費やす。70〜80%になっても良い。最低50%は確保する。
受験英語なんか存在しない
「本物の英語を身に付ける」という気持ちが一番早く偏差値を上げる。「偏差値を上げるために英語を勉強する」などという考え方が偏差値が上がらない原因。
ちゃんと英語を勉強しないで予備校でちょろちょろと変なテクニックを教わって、それで入試の問題が解けるようになると思ったら大間違い。本物の力を身につけないとテストっていうのは応えてくれないようにできている。
受験英語なんか存在しない。英語ができるようになったら受験の英語もできるようになるし、TOEICもTOEFLもできるようになる。
安河内先生が信条としていることは英語を声に出して学ぶ「音読」
英語のテストで高得点をとる方法は?
センター試験を解いている時には日本語に訳す必要性はゼロ。英語を英語のまま100%読み取る力をつければセンター試験は終わり。
センター試験は250点満点。リスニング50点、速読と会話の問題150点超え、残った問題の3/5は語彙の問題。残りの問題は文法。だいたい文法問題はよっぽど苦手でも四択なので半分くらいはできる。
残りの半分はどんなに勉強してもとれない問題があるから上がる幅としては10点くらい。なぜその10点のために分厚い参考書をやらなくてはいけないのか?点数がとれるのは速読と会話、リスニングの問題。
英語というのは机で勉強する科目ではない。
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子供は何歳から英語を勉強するべき?
親が無理やりやらせちゃダメ。何歳でも子供がやりたいなと思うとき。
やりたくないと思うのは中学くらいの時に「テストがあるからやりなさい」といって無理やりやらされたから。
近所に外国人の子供がいたら一緒に遊ばせたりして、「この子と友だちになりたいな」「一緒に遊びたいな」とかそういう気持ちが一番大事。
英語が難しいのはなぜか?
どうすれば言語がマスターできるか?第一言語(母語)の日本語は10年くらいで自然習得できる。自然習得といったて大変。1日10時間くらい泣いたり喚いたり、本読んだりして、だいたいまともにできるようになるのは13歳くらい。自然に習得するにはものすごい時間がかかる。
だから人類は非常に便利な文法というものを生み出した。その文法を暗記することによって10年間のプロセスを短縮することができる。ただ日本人はこの文法がすごいと思いすぎて文法とか構文を暗記して理解するだけで、反射神経に転換するという一番言語の習得で大切なプロセスを全くやっていない。
プールに入らない水泳部。鍵盤を叩かないピアノ教室。文法と単語と熟語ばっかり机で勉強している英語教育。
日本の英語教育は完全に欠落している。一番大事なことが。どうするか?50%音読にあてる。
英語の勉強をやる気にさせる安河内語録
「自分の人生は自分で決める。」
「自分のやり方は自分で決める。」
間違ったやり方でも人が言ってたら盲目的にそれに付き合っていいの?自分ができるようにならなくては意味が無いんだから。
「頑張ること」「参加すること」が大事。できるかどうかは後からついてくる。
「わかった」というのは錯覚。まったくできるようになっていない。それはあたりまえで日本人が日本語で話してる話を聞いて英語ができるようになったら奇跡。
安河内先生が英語講師になったキッカケ
自分の場合は他のことが何もできなかった。小学校5年生で算数もわからなくなったし、中学・高校もできないわけでもできるわけでもない。子供の頃から映画が大好きで、父が小学校なのにすごい映画に連れてってくれた。
「アメリカ映画が全部わかりたい」「洋楽が聞こえるようになりたい」などということがあって、大学の時に生活費を稼ぐためにアルバイトをしなくてはいけなかった。
そのころは時給700〜800円だったが、ひとつだけ1800円のがあった。それが塾の講師。だが1800円は授業1時間。その前に準備や生徒の質問も受けるので、結局時給は500円くらい。
その時に最初はヤンキーばっかりだったが、「教えるのって最高だな」と思った。
今まで何万人と教えてきて、自分が教えたことによってちょっと変わった奴がいっぱいいる。教えることってすごいなと思った。
好きなことを仕事にするには努力が必要
それで大学卒業するときは、バブル就職といってどこでも就職できる状況だった。塾の講師はフリーターで来年の仕事もわからなくてすぐクビになるような仕事。すごく悩んだが好きな方をとった。
結局は好きな方を選んでよかった。そのかわり、この仕事に関してはものすごい頑張った。20代くらいの時は他の若者は遊んでいるが、毎日プリントを作ったり、毎日英語を勉強していた。
すきなことをやるからには「俺は頑張らなくちゃいけない」好きな事で身を立てるために好きなことを頑張ったというだけ。
みんな簡単にこうなったと思っているかもしれないが、20代30代のときはすごい頑張った。好きな事で商売したい、成功したいと思ったら、普通にやっている人の何十倍も努力しないといけないと思う。
英語は本当に役に立つのか
英語ってアメリカの言葉じゃない。たまたまアメリカが強いから世界の言語になっただけで、英語は世界の言葉。
つまり中国の若者も、インドのやつもロシアのやつもみんな英語をやらせらてる。
インドに行っても中国に行ってもロシアに行っても「I LOVE YOU」なら通じる。
英語は外国の言葉じゃない世界の言葉
世界中で戦勝や紛争などがやってるが結局みんな話し合いができないからこんなふうになっちゃって、英語っていうのはみんなが共有している言葉だから、みんなが勉強して、みんなが1回友達になったらそういう国と戦争したいと思わない。
だから言葉で会話するって大事だと思う。
外国で経験することが英語を学ぶ意欲に 若いころのメキシコ旅行で感じたこと
安河内先生は19か20歳くらいで初めてメキシコに行った。メキシコに入って行くと国境のとこに小さいこどもがいっぱいいて、チョコレートを持って買ってと群がってくる。買ってあげるともっと子供がよってくるからそれを押し分けて行かなくてはいけない。チョコレートが散らばっててそのチョコレートを踏んでいかなきゃいけない。すごい臭がする。それで少しスパークした。
英語は絶対に必要か?
出来たほうがいいが、サッカーがものすごくうまい、劇がものすごくうまいという人が、そこで勝負している人が、英語もできなくちゃいけないってわけではない。
自分の得意なことを伸ばしてついでに英語が出来ればいい。
夢を掴むために必要なこと
世の中で成功している人は例外なく錯覚している。「オレ日本一のコメディアンになる」「オレは大リーガーになる」とか。
錯覚しながら毎日大きなことを言って自分を洗脳している。
自分も狙ってこういうことをやっているわけではなく、昔から絶対に生徒たち教えて変えることができる教師になりたい。とず〜と唱え続けている。そうすると自分がそれにあわせて変わっていく。
心が折れた時に立ち直る方法
多くの人と関わるといろんな人からいろんなことを言われる。自分の言ったことや自分のやったことが意図せずに人の迷惑になったりする。するとすごくへこむ。
へこんだときは、「神さまが自分にそうさせてるんだな」って思うようにしてる。ここでこういう失敗をしたことによって、その失敗を二度としないから、それも勉強だろうと思ってやってる。
授業がうまくいかないこともあるが、そのことによって次に教える生徒たちにいい授業ができるんだったら失敗したのも良かったんじゃないか?と思ってやってる。
番組を見た人のTwitterの反応
あすなろラボ見てたけど 安河内先生みたいな英語の先生いいな 世の中の先生はこれをみるべきだよ 生徒も 学ばされてるから嫌になるけど 自分から学びたいって思ったから英語が日常会話ぐらいはできるようになったんだよなー 日本の教育に一石投じる 安河内先生にNUFF RESPECT
— 大久保 ( ラスク ) (@Rask_takuya) June 23, 2013
それにしても、安河内先生の唇が真っ青だったのが一番印象的だった。真剣さがにじみでていた。尊敬に値する。でも、焦れば焦るほどしゃべるというのは、教師が一番陥りがちなミス。焦ったときは黙るのがいい。
— 福嶋隆史@ふくしま国語塾 (@FukushimaKokugo) June 23, 2013
聞いたかGのみんな。 安河内先生の言葉。 日本の英語教育は成績上がらないことをさせて生徒を忙しくする。 最低50%は音読に費やせ。 本文写して、板書して、課題して。 だから50%も時間確保できない? じゃあやめればいいじゃない。 そんなことやっても成績はあがらない。
— k.o.u.t.a (@kokokouta) June 23, 2013
個人的にはこれが一番心に残りました。安河内先生「(うまくいかなくて落ち込んだときはどうすればいいですか?という質問に対して)今は神様に休憩を与えられていると思うようにしている。ダメなところが分かったんだから2度と同じ失敗しないようになるだろうし」 #あすなろラボ #fujitv
— 8年くらい眠りたいむーな (@muna000) June 23, 2013
安河内先生の言葉、私は響いたけど、全然響かない人もいるんだな、難しいね。 でも先生の言葉は何かを頑張ったことがあって悔しい思いをしたことがある人には余計に響いたんじゃないかな。
— Chiaki my-Butterfly (@butterflychiaki) June 23, 2013
東進の安河内がヤンキーに授業するっていう企画見てたけど、コミュニケーションは話し手と聞き手双方の協力意識がないと円滑に進まないんだなって思った。なぜなら、有名講師の授業空間を作り上げているのは、聴講している一流の学生の真剣な眼差しと頷きなわけだから。
— ものろぐったー (@monologtter) June 23, 2013
昨日のあすなろラボ観て感じたのは、人の心を変えるのは本当に難しいなということ。安河内先生が言ってたように、たった1人でもいいから自分の講義が生徒の気持ちを変えていくきっかけになれば、っていうのは正論だと思う。ただ、変わらなかった生徒はどうなるんだろうと心配もあった。
— NOMU (@3h17) June 24, 2013
安河内先生に英語の勉強時間の50%は音読しろって言われたから、好きな洋楽の歌詞を音読する勉強法を取り入れよう。
— 水本圭一@音楽P駆け出し中♪ (@DoDoIchi_ELLE) June 23, 2013
安河内先生のヤンキーへの授業見てて、ジョージ・ハリスンの最後の曲を思い出した。「Horse to the water」「水飲み場まで馬を連れていくことはできても、いやがる馬に水を飲ませることはできない」 それでもいつかは彼らを感動させたい、という教師の魂に私は感動したな。
— よしき810 (@yosiyosiyosi123) June 23, 2013
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