2012年12月21日放送のNHK情報LIVEただイマ「どう防ぐ恐怖のノロウイルス」では最新のノロウイルス対策について紹介されていました。
ノロウイルスがが原因の集団食中毒が発生
今全国で集団食中毒のような症状で病院に運ばれるケースが相次いでいる。千葉では71人、広島では1500人異常。原因はいずれもノロウイルスだと考えられている。
体内に入ると激しい嘔吐や下痢に襲われるノロウイルス。乾燥や熱にも強くわずか10個が体内に入っただけであっという間に感染してしまう恐怖のウイルス。
国立感染症研究所の片山和彦さんによると、他のウイルスの場合は1000粒から10000粒くらいが体の中に入らないと感染しないだろうと言われているため、それから比べるとノロウイルスは10倍〜100倍の感染力があるとのこと。専門家によればこのノロウイルスの感染力が集団食中毒のそっくりな症状を起こす場合があるとのこと。
またノロウイルスは非常に小さいウイルスで排泄物1g中に100億個存在している。トイレで用をたしたあとに水を流した時など、目に見えないウイルスが飛び散り服に付着する。目に見えない粒子の中にも相当な数のノロウイルスがいると考えられている。
渋柿のタンニンにノロウイルス撃退効果があることが判明
最新の研究では塩素系の消毒以外にもノロウィルスにある意外なものが効くことがわかっていた。それは柿。柿から抽出した柿渋に含まれるタンニンがノロウィルス撃退に効果絶大だというのです。しかも塩素系の消毒液と違って肌に優しいのが大きな特徴。人の手が触れる様々な場所に簡単に消毒できるので今注目を集めている。
広島大学教授の島本整さんによると、これまでの研究で約99.9%程度のノロウィルスに失活(感染力を失わせる)効果があるということがわかった。
この消毒は業務用に販売されているので一般に市販はされていないが楽天などの通販では購入できるようです。普通の柿はあまりタンニンが含まれていないので効果がないとのこと。
このノロエースは広島大学との共同研究でうまれたウイルス対策製剤で、食品にかかっても安全。詳しくは商品の詳細ページへ。
アルタンノロエース500ml
その他のノロウイルス対策
水で洗い流す…ウイルスを水で洗い流すことはできるので手洗いすることは大事
吐瀉物は85度以上で1分以上加熱する…食器などを洗った後に熱湯をかけることも有効。また塩素系の消毒液を使うとカーペットや布団の色が変わってしまうことがあるので、スチームアイロンなどを使うのも効果的。
最新のノロウイルス対策
番組では東京都江東区の保育園を取材。実は今都内の多くの保育園では看護師が常駐。特にこの時期はノロウイルス対策に大忙しなんだそうです。吐瀉物の処理の様子を再現
(1)まずポリマー樹脂の粉末を吐瀉物にふりかけ固める。こうすることでノロウィルスの飛散を抑えることができる。
(2)そして体に付着することを防ぐため手袋やマスク、袖がついたエプロンを着用する。
(3)全体を包み込むように拾い上げた後、床にペーパータオルをしき塩素系の消毒液をかけて15分ほど放置。床を丁寧に拭き取った後に、ポリ袋の中に消毒液を流し込む。
(4)身に着けていたエプロンや手袋は外側に触れないようにしながら丸めて捨てる。 ※塩素系の消毒液をかけるとじゅうたんなどは変色する場合がある。
コメント