2012年6月5日放送のNHKこんにちは いっと6けんのホットdeいっと「1日5分!脳を元気にする指体操」ではアンチエイジングの専門家で順天堂大学大学院教授・医学博士の白澤卓二さんが老化/ボケを防止する指体操のやり方・方法を教えてくれました。
脳を元気にする指体操のやり方
指体操1
- 1
- 両方の手の親指から順番に親指・人差し指・中指・薬指・小指と折り曲げていく。
- 2
- 小指まで折り曲げたら、反対に小指から順番に元に戻し、手を開く。
簡単にできるものを繰り返しても脳の活性化にはならないそうです。
指体操2
- 1
- 右手と左手で1本ずつずらして指を折り曲げていく。
- 2
- 右手の親指を折り曲げたら、次は右手の人差指と左手の親指が一緒になるように折り曲げていく。
右手の制御は左の脳、左手の制御は右の脳で行われているので、右の脳と左の脳がコミュニケーションを取らないとうまく運動ができない。
女性のほうが右の脳と左の脳のコミュニケーションが良くとれるのでこの運動は女性の方が得意。
難しくても訓練していけばできるようになり、難しくて苦労するような体操が脳の活性化には効果的だそうです。
指体操3
- 1
- 一方の手は指を折り、もう一方の手は指を立てて、左右で違う動きをする。
- 2
- 右手をグー左手をパーにし、右手の親指を立てたら左手の親指を折りまげる。この動きを親指から順番に行う。
焦らずにひとつひとつのステップを確認することで脳が活性化される。できないことにチャレンジし出来るようになるプロセスで脳は活性化し新しい回路が出来、新しい細胞も生まれてきているそうです。
指体操4
- 1
- 両手をつけて左右の同じ指同士の指先を回す。
- 2
- 両手の指先をつけたら、親指から1本ずつゆっくりと指同士がぶつからないように回していく。
指体操5
- 1
- 親指から小指へ輪ゴムを移動させる。
- 2
- 親指に輪ゴムをかけ、人差し指・中指と順番に輪ゴムを移していく。小指までいったら反対に親指まで移していく。利き腕ではない手でもできるようになったら、右手と左手を同時に行う。
指体操6
- 1
- 両手で同時に字を書く。
- 2
- スケッチブックなどを開いて、右手は普通に字を書き、左手は鏡で写ったように書く。例えば1,2,3,4など数字を書く。
これは鏡文字と言いレオナルド・ダ・ヴィンチがやっていたそうです。左手は鏡文字の方が簡単にできるそうです。この体操は見ながらやっているので脳の後ろと前の部分のコミュニケーションを使っているトレーニング。
指体操のやり方は動画でも確認できます。
白澤さんは指体操について、1日5分でも10分でも毎日行うことで効果があると話していました。普段使っていない脳が活性化されるので、最終的には全体の脳が活性化され認知症の予防になってくるそうです。
また白澤さんは「100歳までボケない101の方法―脳とこころのアンチエイジング」「100歳までボケない手指体操: 脳の老化を防ぐ!」「100歳までサビない生き方 体の中からキレイになれる101の習慣」などの著書も多数出版しています。
なぜ脳のアンチエイジングに指運動?
最近脳を刺激をすると高齢期になっても脳の神経細胞は新たに生まれてくるということがわかった。
指体操のような簡単な動きでも脳全体が活性化される。指を使うということはすごく脳を使っていることになる。実際にどの程度脳が活性化されるのかという実験・光トポグラフィー検査を行った結果、指体操をすると脳全体の血流が良くなり活性化しているということがわかった。
指の運動というのは脳のかなりの部分を使っていて血流が良くなり脳が活性化する。50歳をすぎると脳の機能はだんだん衰えてくるので、簡単な指体操によってそれを抑えることができる。脳を若々しく保つためには家庭でできる指体操が効果的。
また認知症改善にはTBS・夢の扉で紹介されたプラズマローゲンという物質に効果があると言われています。53人を対象に行われた臨床試験では、試験参加者の60%に顕著な改善が見られました。
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