2013年3月4日放送のNHKあさイチ!「最新情報続々!脳梗塞スペシャル」では、脳梗塞の最新治療として幹細胞治療について神戸市にある先端医療センター再生医療研究部長の田口明彦さんが解説していた。
幹細胞治療とは?
幹細胞とは様々な身体の細胞を作る元となる細胞。例えば心筋幹細胞は心臓の筋肉を作る。また神経を造るのは神経幹細胞。脳梗塞の治療で使うのは造血幹細胞。血液や血管を作り出す細胞。
治療では患者の骨髄から造血幹細胞を採取。そして腕の静脈に入れていく。
なぜ造血幹細胞が治療に有効なのか
脳梗塞が発症した後の脳には、壊死した部分にあらたに神経を作ろうと神経幹細胞が集まってくる。しかし、血管がないと栄養が行き渡らず活動ができない。
そこで血液中に造血幹細胞を投与。すると造血幹細胞は損傷部分に血管を作ろうと強く働く。血管が再生すると集まった神経幹細胞が活性化。新たな神経が生まれる。
受けられるのは脳梗塞を発症してから10日位内。さらにリハビリを行うことで効果は高まる。運動を繰り返すことで神経の回路がより強くつながり機能が回復すると考えられている。
臨床試験には脳梗塞の患者12人が参加。重症の患者ばかりが選ばれたが10人に効果が出て歩けるようになった。
臨床試験は終了し、現在患者の受け入れはしていないが来年度中再び臨床試験を開始する予定だそうです。将来的には平成28年度ぐらいまでに保険適用を目指している。
幹細胞治療の効果
兵庫県に住む加藤さん(73歳)は3年前に脳梗塞を発症したがtPAや血管内治療はできなかった。右手足の麻痺や失語症の後遺症が残り医師からは歩行は難しいと言われた。
ところが最新の治療・幹細胞治療を受けたところ、自分の足で歩けるようになり、麻痺していた右手でふすまも閉めれるようになった。
その他の脳梗塞に関する記事
脳梗塞の血管内治療&t-PA治療【NHKあさイチ12月4日】
夢の扉 《成熟した脳などの神経細胞は再生しない》との、100年の脳医学の常識を覆す、脳梗塞の新たな治療!まずは、死んだ細胞の回りの血管を再生させるアプローチ。造血幹細胞の投与で、血管を再生し神経細胞の機能を活性化させる。
— 藤原史 (@mecky0206) 2014, 7月 13
寝たきりになるかもしれないと言われた重症の脳梗塞患者が 自身の骨髄から取った造血幹細胞が脳を活性化して 血流量が増えて 自力で歩けるまでになった。12人中9人。 pic.twitter.com/PZ1oxdqZk6
— よしこ (@yoshikokirishog) 2014, 7月 13
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