2012年12月15日放送の日本テレビ世界一受けたい授業「ハーブで健康な体を作る方法では、ハーブ研究の権威で金沢大学大学院の鈴木信孝先生が症状別のハーブの効能/効果を紹介していました。
リラクゼーション効果のあるハーブ
寒さも本格的になり冷え性・風邪・花粉による鼻詰まりこのような体の悩みにおすすめなのがハーブ。ヨーロッパやアメリカなどの海外ではハーブが病気の予防に役立つと考えられ治療薬として使われ、メディカルハーブ、医学のハーブとも呼ばれている。
また脳と匂いの関係を調べる実験でラベンダーの香りを嗅いだ人の多くにα波の増加が確認され、リラクゼーション効果のあることが証明されている。(参照:「におい」に着目した脳研究 古賀 良彦 氏)
健康的な体作りをサポートしてくれるハーブを日本人はもっと取り入れるべきと語るのはハーブ研究の権威で金沢大学大学院の鈴木信孝先生。
のどの調子が悪い時におすすめ カモミール/セージ
カモミール
カモミールは大地のりんごと呼ばれていて甘いりんごのような香りが特徴のハーブ。ヨーロッパなどでは寝る前にカモミールティーを飲むと安眠できるということで人気がある。寝付きの悪い子供にはカモミールティーを牛乳で割って飲ませるなど、カモミールミルクティーを飲ませる習慣がある。
ドイツの薬局では風邪の引き始めにリンデンフラワーというハーブを使う。
セージ
ドイツなどでは喉の調子が悪い人にセージというハーブを使う。セージは脂っこさを抑えるため肉料理などに使われることが多いが、ウイルス等に対する殺菌力を持つタンニンが含まれているので喉の痛みや口内炎などを和らげるセージティーでうがいをする。
日本のスーパーで売られていることも多いので、セージティーで冬を乗り切りましょう。
風邪の予防にはおすすめ パセリ/マロウブルー
パセリ
パセリに含まれるビタミンAには免疫力を作るのに大切な栄養素。苦味が苦手な人にはイタリアンパセリと呼ばれる苦味の少ないパセリをサラダ料理などにアレンジすると食べやすい。
マロウブルー
アメリカではのどが痛い時、咳が止まらない時、また胃腸の調子が悪い時にマロウブルーという物が好まれて飲まれている。
スプーンにレモンの汁が塗ってあり、レモンのさんが加わるとこのハーブはピンク色にパッと変わる。この現象からサプライズティーと言われている。ちょっとずつ混ぜるとちょっとずつ色が変わってとても綺麗。
イライラしやすい人におすすめ レモンバーム
イライライした気分や興奮した気持ちを落ち着かせてくれる成分のシトラールというものが含まれている。沸騰したてではなくちょっと冷ました状態で入れると良いのができる。
ヨーロッパなどではよく使われていて、古くから長寿のハーブと呼ばれている。
脂肪が気になる人におすすめ フェンネル
これは魚料理によく使われている。沖縄ではイーチョーバーと呼ばれ天ぷらなどにして食べられている。
いーちょーばーというのは感じにすると胃腸葉書き、腸の働きを助け新陳代謝を高めるという働きがあるとも言われている。そもそもフェンネルという名前自体には痩せるという意味が含まれているという説がある。フェンネルの種には栄養素がたくさん詰っている。
フェンネルの種は調味料として普通に売られているので、この種の部分をお茶として飲むのがおすすめ。
種を小さじ1杯お湯をかけて蒸らすだけでもおいしく頂ける。インドのレストランなどでは口臭予防として食後に食べられている。
記憶力/集中力を高めるローズマリー
イギリスでは物忘れが多かったり集中力が足りない人にローズマリーを勧めることがある。魚や肉料理の匂い消しとして使われる事が多いローズマリーだが、記憶のハーブとも呼ばれ匂いを嗅ぐだけで記憶力や集中力を高め脳の働きを助けると言われている。
不眠症の治療薬として使われるバレリアン
先生が注目しているのはバレリアンというハーブ。ヨーロッパやアメリカでは不眠症の治療薬として使われている。ハーブといっても良い香りのものではなく、バレリアンのような独特な香りのものはカモミールなど色々なものを混ぜて飲むと飲みやすくなる。アメリカではこのバレリアンを知らない人がいないくらい人気がある。
花粉症の人におすすめ ペパーミント
このペパーミントの中にはミントポリフェノールというものが含まれていて、その成分が鼻詰まりを和らげると言われている。実際にこのペパーミントを飲んだ人の鼻粘膜のむくみが抑えられたという報告もなされている。
花粉の量がひどくなる前から少しずつ飲み始めるのがコツ。見た目は緑茶に見えるペパーミント緑茶というものもあり、緑茶にペパーミントの粉を約2グラムほど混ぜて作る。匂いを嗅ぐとかなりスースーとする独特の爽やかな香り。
疲れ気味の人におすすめ ハイビスカス
ハイビスカスにはクエン酸が多く含まれている。クエン酸には疲れを回復するということが言われいている。ハイビスカスの産地として有名なエジプトやメキシコでも飲まれていて、疲労回復の効果から天然のスポーツドリンクとも呼ばれている。
ハイビスカスと言われてイメージするのは観賞用のハイビスカスだが、この食用のものは別物。ガクと呼ばれる部分が食用になる。
酸っぱいのが苦手な人はオレンジジュースを混ぜるのがおすすめ。他のもとと混ぜても成分は余り変化しないと言われているので栄養素は保たれる。
乗り物酔いにおすすめ ジンジャー
海外ではジンジャー(しょうが)が最も人気がある。生姜は体を温めるというのは非常に有名。アメリカでは乗り物酔いを防ぐために使われている。日本にもハーブがあり、よもぎ・しそ・わさびなどがハーブの仲間。
冬はハーブを自分で体感できる絶好のチャンスの季節。自分の体質にあったハーブを見つけて楽しみながら飲み続けることで体調管理を行うことが大事。
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