脳梗塞の血管内治療&t-PA治療【NHKあさイチ12月4日】

2012年12月4日放送のNHKあさイチ「変わる!脳梗塞治療」では、脳梗塞の血管内治療とt-PAの治療について紹介されていました。

脳梗塞の血管内治療

脳梗塞は脳の中の血管が詰まってしまう病気で、冬に起こりやすいと言われている。毎年20万人の方が発症すると言われている。
番組では岐阜大学病院に1週間前に脳梗塞で運ばれてきた青木さんを取材。病院に運ばれてきたときは予断を許さない状態だった。しかし血管内治療を受けることで奇跡的な回復をみせることができた。
青木さんは「この病気は治療が遅れたらいけないと効いていたので、あまりにも治りが早いのでびっくりして、本当に病気になったのかなという感じ」と話していました。取材した日は手術の3日後、術後の経過も良好だった。

血管に細い管を通し血の塊を取り出す

血管内治療では足の付け根の血管から細い管を血栓の詰まった部分まで通し、血の塊を直接取り出す。まず細い管を通した器具で血の塊を壊す。管は吸引器の役割も果たしており、そのまま血管に詰まった塊をスポイトのように吸いだしていく。
切らずにできる治療なので体にやさしく負担が少ない。高齢の方や持病のある方にも行いやすい治療。しかし血管に管を通す特性上、血管がある程度太くて丈夫な血管ではないと行えない。また発症後8時間以内に受ける必要がある。出来る病院も限られていて全国でおよそ300箇所の病院で行うことができる。
血管内治療は5年ほど前から急速に広がってきている治療方法なんだそうです。

t-PA治療

t-PAとは血管に詰まった血栓を働きがある薬で、脳梗塞治療に有効と言われている。これまで脳梗塞に発症後3時間までしか使えなかったが、今年の8月末から使える時間が4時間半に延長された。このことで救命率の向上につながると期待されている。
吉村教授によると近くに病院がない場合は1時間半の差は大きいとのこと。またt-PAができない病院にいったん運ばれても転送して受けられようになったそうです。一般の方にはたった1時間半と思われるかもしれないがこの1時間半が非常に大きい。

なぜ4時間半に延長されたのか

これまでtPAというのは、時間が経ってしまうと脆くなった血管を破ってしまい内出血をおこす危険性が言われていた。しかし欧米などの症例が集まって、4時間半でも大丈夫だという風に言われるようになった。そして日本でも今年の8月末から延長が認められるようになった。これによって使える患者さんが2割から3割ほど増えるのではないかと言われる。

一秒でも速くt-PAを打つためのシステム作り

全国の病院にt-PAという薬があるわけではないが、一秒でも速くt-PAを打つためのシステム作りが現在行われている。番組では神奈川県の川崎市と横浜市の取り組みを紹介。
例えば脳梗塞の疑いのある人が救急車を呼ぶ。この救急隊員の方が脳梗塞かどうか、t-PAが使えるかどうかというのを現場で判断。そして一番近くの病院ではなく、この患者さんの治療に最も適した病院に連れて行く。病院も救急隊員に説明を受けているので適切な治療の準備をして受け入れることができる。 ※救急隊員の方も脳梗塞について研修を受けている。
神奈川県以外にも東京23区、全国の自治体でも広がりつつある。

脳梗塞について聞きたいことなどがあれば日本脳卒中協会に電話相談ができるそうです。
ホームページ:http://www.jsa-web.org/

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