キレる子供の対処法と原因・接し方。キレにくい子供の育て方|NHKあさイチ

2015年5月18日放送のNHKあさイチ「キレる子どもにどう接する?」では、元小学校教諭で白梅学園大学教授の増田修治さん等がキレやすい子供の対象法などについて解説していました。

暴力行為の低年齢化が問題に

今、国の最新調査(児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査)で子供の暴力行為が問題視されている。特に小学生の暴力行為は7年間で3倍に急増。暴力行為の低年齢化が深刻に。

小学生の暴力行為のグラフ

14年の経験があるベテラン小学校教諭も変化を実感している。たとえばテストの点数が悪い自分への怒りが爆発し、いきなり前の席に座る同級生を殴ってしまう。先生から注意された苛立ちををため込み、自分の腕を傷つけてしまう。

以前は考えれない原因でキレる子供を目の当たりにするといいます。教諭は「やはり自分で感情をコントロールできないんでしょうね。昔に比べて自分で解決する力が弱いのかなという感じがします。」と話していた。

中間反抗期

5才から小学校低学年の子供に中間反抗期というものが出てきているのではないかと言われている。

これまでは2~3才までの第一次反抗期、中学校~高校までの第二次反抗期。その間に中間反抗期というのがあるのではないかとここ4~5年言われてきた。

子供がキレた時の接し方

頭ごなしに否定しない

子供がキレたときに「あんた何やってんの!?」などと頭ごなしに否定しない。まずは子供が怒ったり「やだな」と思ったことを認めてあげる。

「どうしたの?」「何が起こってるの?」「どういう理由なの?」などとやさしい言葉で理由を聞いてあげる。

イライラしたことは別に悪いことではない。大人でもイライラすることがあるので、子どもだけがイライラしないと思うこと自体が間違い。

子供がイライラすることは普通のこと。大切なのは子供の感情を認めながら本音を探ること。

ネガティブな感情を持つこと自体をダメだと思うのではなく、「ネガティブな感情はあっていいよ。ただしそれの出し方をどうするかということが大事なんだよ。」ということを丁寧に教えることが大事。

一人になれる狭い空間を作る

子供がキレた時に一人になれる狭い空間を作る。いざというときはその空間に入ってもらい気持ちを落ち着かせる。

カッとなった相手と顔を合わせないようにすると怒りをおさめやすくなる。適度に暗くするとより落ち着きやすくなる。

番組では階段の端にカーテンで仕切りをつけていた。

落ち着かせる階段

子供部屋よりも狭いスペースが良い。端っこというのは体が壁に接する。壁に体が接すると人間は落ち着くという習性がある。子供部屋だと広すぎる。

子供がキレる原因

キレやすい子供の原因とその対策について研究している早稲田大学教育学部教授の本田恵子さんが当時の子供を研究したところ、キレやすさの原因に自尊心の低さがあることが分かった。

自尊心が低いと些細な注意でも否定されたと感じる。しかも自分に自信がないため反論もできない。そのためキレるという表現でしか自分の感情を表現できない。

子供がキレる原因

トラブルにあった時にどうしてよいかわからないので非常にキレやすくなる。

自尊心を高めるユニーク授業

ある小学校では本田さんから自尊心を高める授業を教わり実践した。その一つが自分の短所を見つめそれを長所として捉え直すという授業。

まずは子供たちに自分の短所を書き出してもらう。次は短所を友達に伝えて長所に言い換えてもらう。

負けず嫌いで心配性が短所だと書いた男の子に対して、女の子は負けず嫌いは情熱的、心配性は責任感が強いとそれぞれ言い換えていた。自分では短所だと考えていたことが捉え方次第では長所になるということを子供たち自身が気付いている。

最後にみんなの前で発表し、短所を長所として捉えてもらえるうれしさを実感します。そのままの自分を受け入れらるようになることで自尊心が高まっていくといいます。

子供の自尊心を高める授業

自尊心を高めて怒りの感情をコントロールするという方法は世界亭にも注目されている科学的処方。いろいろな現場で取り入れられている。

脳を活発にする「ワクドキ」遊び

神奈川県相模原市の藤野北小学校では「ワクドキタイム」という取り組みを行っている。週に3回、登校直後の10分間に思い切り体を動かして遊ぶ。

このワクドキタイムは脳に驚きの効果があるという。この取り組みを提案した日本体育大学教授の野井真吾さんが注目しているのが脳の前頭前野という部分。喜怒哀楽など動物的な感情をコントロールする働きを担っている。

キレる・落ち着かない・集中が切れるということが問題となっているが、前頭前野が発達していないためそういう問題が起こると心配される。

野井さんが20年以上にわたり子供たちの脳の働きを調べたところ、前頭前野に驚きの変化が起こっていることがわかってきた。現代の子供には前頭前野の発達が未熟な不活発型が増えてきた。

7才の子供の不活発型の割合を示したグラフを見ると、47年前は20%だったが、2007-2008年は43.9%と半数近くを占めるようになっていいる。

不活発型の割合

そこで野井さんが考えた対策が朝思いっきり体を動かすこと。自由に体を使って遊ぶことで前頭前野の働きを活発にできるのではないかと考えた。

活動をすれば脳が興奮し、興奮すれば集中に必要な興奮が次第に強くなっていく。興奮することによってアクセルが育ち、それに見合うブレーキもだんだん備わっていく。結果、気持ちを抑えるようになり切り替えもできるようになる。

9年前からワクドキタイムを実践している藤野北小学校では効果が表れている。始める前は前頭前野の働きが未熟な不活発型が48.9%を占めていたが、5年後には20.8%と大きく減った。

不活発型の割合

子供たちの様子にも変化があったという。藤野北小学校の教諭は「子供たちの日常生活の中の普通にあるようなトラブルがなくなってきた。激減したといってもいいくらいに、子供たちの訴えやトラブルが減ってきた。」と話していた。

さらにワクドキタイムの効果をアップさせるポイントがある。帰りの会の時に子供たち自身に何をして遊ぶかを決めさせること。自ら楽しめると思うときのほうが脳への刺激が高まることがわかってきた。

子供たちが主体的にやることによって、やらされている取り組みでは得られない興奮が得られる。楽しい・主体的にやる・わくわくどきどき感をもってやれるということが大事。

家庭でできるワクドキタイム

朝・体を動かす・主体的に楽しむというポイントを抑えれば何でもよいが、おすすめなのが「くすぐり合い」。低学年向けかもしれないが親子のスキンシップにもつながり、体も動かすので良いそうです。

攻撃性を抑える神経とは?

キレやすい子供たちの診療を行っている文教大学教授で小児科医の成田奈緒子さんによると攻撃性を抑える神経とは脳にあるセロトニン神経。

セロトニン神経の大切な働きの一つと言われているのが人間の攻撃性を抑えること。しかしこのセロトニン神経の働きが弱まると攻撃性を抑えきれなくなりキレやすくなるのではと成田さんは考えている。

子供たちの中でセロトニン神経が発達しなかった、もしくは発達したんだけでうまく働かないという子供たちは攻撃性が高くなりやすく、キレやすいという現象につながっていると考えられる。

早起きで感情の暴走を防ぐ

セロトニン神経の働きが最も高まるのが朝だと考えられている。さらに朝日の刺激を受けるとセロトニン神経の働きがより一層高まり、攻撃性が抑えられるのではないかと成田さんは考えている。

何歳からでも良いので、しっかりと朝日の刺激を浴びて生活を規則正しく送れば大丈夫だそうです。さらに早寝をすることも大事。深い睡眠をとった時にもセロトニンが分泌される。

小学生のイライラを寝る時間別に調べたグラフを見ると、早く寝た子供のほうがイライラが少ないことがわかる。

イライラの子供の睡眠時間

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