過呼吸の原因と対処法&病気(肺塞栓・心筋梗塞・脳出血・くも膜下出血・糖尿病性・腎性アシドーシス)NHKためしてガッテン

2012年8月29日放送のNHKためしてガッテン!「窒息死を招く大誤解!本当は怖い過呼吸SP」では、過呼吸の原因や正しい対処法&応急処置、ペーパーバック法の危険性、過呼吸と病気の関係(肺塞栓・心筋梗塞・脳出血・くも膜下出血・糖尿病性・腎性アシドーシス)などについて紹介されていました。

過呼吸の原因は酸素の吸い過ぎではなく二酸化炭素不足

過呼吸の原因は酸素の吸い過ぎではなく、二酸化炭素の不足。
二酸化炭素不足になると、全身の血管が収縮、特に脳の血管が収縮し、脳からの神経の伝達がうまくいかなくなる。
すると頭痛・めまい・手のしびれ・筋肉の硬直などの症状が表れ、最悪の場合心臓が停止する可能性もある。

二酸化炭素と過呼吸の関係

普通の呼吸の場合

人間が呼吸をすると酸素が肺に入り、血液中に取り込まれ、血液中の二酸化炭素が外へ吐き出されていく。

過呼吸の場合

ストレスや緊張をすると呼吸が速くなる。すると酸素が大量に肺に入るが、血液中に入る酸素の量には限りがあるので、血中の酸素量はあまり増えない。
一方二酸化炭素はどんどん出ていってしまい、血中の二酸化炭素は不足してしまう。
このとき私達の意志とは関係なく、脳の延髄から「体の中から二酸化炭素が減って危ないから呼吸をとめろ」という指令が出る。すると、呼吸がとまる。
しかし意識をつかさどる脳の大脳皮質は、苦しいと感じて呼吸をしなくてはと感じる。
つまり過呼吸の発作とは「二酸化炭素不足を回復するため呼吸を止めようとする防御反応が息苦しいと感じる」ということ

ペーパーバック法は間違い

は死亡事故などのリスクが高いので行なってはいけない
心理的に落ち着く効果がある可能性はあるが医学的に正しい方法だとは考えられていない

過呼吸の正しい応急処置

番組では国立国際医療研究センター病院救急科の伊中愛貴さんが過呼吸の正しい応急処置を教えてくれました

基本はそっとしておく

ストレスや過度の緊張が続いているということが原因で過呼吸が起こっている場合は、時間が経てば必ず症状が落ち着くのでそっとしておくのが基本

呼吸のリズムを整える

二酸化炭素が減ってしまい、不足することで症状が出るので、呼吸を落ち着かせることで二酸化炭素の減少を抑える

  • 息を吐くことを意識 「吸う:吐く」が1:2になるくらいの割合で呼吸する
  • 1回の呼吸で10秒くらいかけて吐く(息を吐く前に1~2秒くらい息を止めるくらい) 吐くことで二酸化炭素の減少を抑える
  • 胸や背中をゆっくり押して、呼吸をゆっくりするように促す

中高年の過呼吸は病気の可能性も

また40代以上で過呼吸になった方で、次の様な場合には注意が必要

  • 「胸のあたり圧迫感や痛み」があった→「肺塞栓」「心筋梗塞」
  • 「頭痛」があった→「脳出血」「くも膜下出血」
  • 持病として「糖尿病」「腎不全」がある→「糖尿病性アシドーシス」「腎性アシドーシス」

(※糖尿病や腎臓病が発端となって血液に異常が起きる病気で、持病が悪化していることを示している。速やかな治療が必要。)

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