2015年2月10日(火曜日)放送のNHKあさイチでは、フィンランドのネウボラについて解説されていました。
ネウボラとは?
ネウボラ(NEUVOLA)はNEUVOがアドバイス、LAが場所という意味で子育てに必要なアドバイスや支援を受けられる場所のことでフィンランドのすべての自治体に設置されている。
番組では実際にフィンランドでネウボラを体験してきたフィンランド大使館文化・報道参事官のミッコ・コイヴマーさんの妻のエリサさんに話を伺うことに。
エリサさんは3番目のリーナちゃんを妊娠中、日本で検診を受け大きな違いに驚いたという。
「日本の診察でいつも注目されるのは赤ちゃんのことだけ。私の体調や気持ち、父親はどうしているか、3回目の妊娠をどう感じているかなどは聞いてくれなかった。」と話していた。
日本の場合、妊娠中は病院で検診を受け、出産後は保健所などで赤ちゃんの検診。育児などの悩みは子育て支援センターなどに行くことになる。
しかしフィンランドのネウボラでは、妊娠中も出産後も検診は同じ場所で受けられ、小学校に上がるまで必要な支援をワンストップで得られる。
ここにはネウボラおばさんというかかりつけの保健師が常駐。妊娠子育ての悩みに寄り添い継続してきめ細やかなサポートしてくれる。
エリサさんは日本にいてもネウボラおばさんとメールでやりとりし悩みの相談にのってもらっている。親戚よりも頼りにしているそうです。
エリサさんは「ネウボラは私にとって正直になれる場所。母親として本当の気持ちを話せる場所。失敗や悪いことも話せる場所なの。」と話し、「ネウボラなしの子育てを考えられますか?」という問いに
「たぶんもっと子育てについて喧嘩が増えるでしょうね。私達はいつもネウボラおばさんの言う通りにしているので」と答えていた。
無償で送られる育児パッケージ
さらに妊娠してネウボラに行くとフィンランド政府から育児パッケージが送られる。
育児パッケージには50点以上にも及ぶ育児グッズが入っている。靴下・よだれかけ・防寒着まで総額4万円以上の品物が無償で送られる。
日本でのネウボラの広がり
子育てサロン 古民家ママス
東京世田谷区、民間で運営する子育てサロン「古民家ママス(ネウボラ・ネット)」。まだまだ本場のようにはいかないが、ここでは母親たちが何でも相談できるネウボラのような場になることを目指している。
スタッフの中には看護師や保育士の資格を持つ人も多く、継続して関わりを持ちながらサポートしている。
1歳の子供を育てる女性は出産後すぐからこのサロンに通っている。子供が生後二ヶ月のころから体重が平均的な成長曲線に届かず子育てに自信を持てずにいた。
しかしここでスタッフに励まされ不安な気持ちが薄らいでいったという。女性は「やっぱりこころ強いというかありがたいですね。プロの人が見てそうなんだなって。」と話していた。
自治体もネウボラに注目し始めていて、全国で29の自治体でネウボラを目指す取り組みが始まっている。
浦安市の日本版育児パッケージ
番組では日本版育児パッケージとして、千葉県浦安市の「こんにちは赤ちゃんギフト」を紹介。
赤ちゃんの帽子・靴下・洋服などが入っていて、赤ちゃんが生まれた浦安市民に送られるという。
浦安市では去年10月に保健師が常駐する日本版ネウボラというのが出来た。出産、子育てと切れ目ないサポートを一箇所で行うという体制が出来上がった。
国も補助金を出していて、来年度には取り入れる自治体を150くらいに増やしたいとのこと。
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あさイチ見てくれてきーとす!ネウボラについては添付のチラシも参考にしてね。フィンランドの育児パッケージは今日・明日と仙台AER 仙台市情報・産業プラザ多目的ホールでも展示中。http://t.co/XlmPdeDpyu pic.twitter.com/TULaOlzEos
— 駐日フィンランド大使館 (@FinEmbTokyo) 2015, 2月 10
フィンランドの子育て支援に興味のあるみんな、こんなページも参考にしてね。http://t.co/0QoYwXGJsO
— 駐日フィンランド大使館 (@FinEmbTokyo) 2015, 2月 10
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