2013年2月9日放送の日本テレビ・世界一受けたい授業では、法政大学キャリアデザイン学部教授の尾木ママこと尾木直樹さんがフィンランド・メソッドについて解説していました。
フィンランド・メソッドとは?
フィンランド・メソッドとはフィンランド式の発想力・論理力・表現力を養う学習法。
世界64カ国と地域が2009年に国際的な読解力調査(PISA読解力調査)を行った結果が日本は8位でフィンランドは1位。
フィンランドはこの調査で何度も世界一に輝いている。
この調査でいう読解力とはチラシなどの生活の中で文章を読んで騙されなかったり、電気製品などの取扱説明書を的確に読み取り、しっかりと社会にからみ合って生きていく力、生きるチカラのこと。
フィンランド式発想トレーニング イメージカルタ
1つの言葉や写真、絵などを提示され、そこからイメージをどんどん膨らまさせていく。つまり発想をどれだけ広げられていくかということ。
なんでこのように広がっていくのだろうと、子どもたちがいろんな議論をして語り合い、疑問を出し合っていくと色んな物が論理的に展開され、答えを見つけようと鍛えられていく。
伝達力トレーニングのやり方
こらは世界で求められている新しい学力・批判的思考力を強化するトレーニング。批判的思考力とは日常にあふれる様々な情報を、本当にそれで正しいのかと考え、さらより伝わりやすくするためにはどうすればいいのかと考える力のこと。
問題は「電車の優先席に貼られる注意書きにどんな言葉を入れればもっと皆が席を譲れるか?」というもの。
小木先生の模範解答は「一駅立ってカロリー消費」。
番組のゲストの方々は「一日一善」「あなたの家族と思ってね」「元気な方はお立ちください」「立て、立つんだ乗〜」「ゆずらなかったら何かが炎上します」「しめってるよ」「譲りたい人集まれ!」などと回答していた。
合わせて読みたい
〈ほめられないと「自分はこんなにがんばっているのに、誰も認めてくれない」という負の感情が〔…〕高じて、人の足を引っ張ろうと、不毛なエネルギーを費やす〔…〕。そうならないためにも〔…〕人をほめ、人からほめられる経験を増やす必要がある〉
田中博之『フィンランド・メソッド超「読解力」』
— 千野 帽子 (@chinoboshka) 2014, 5月 17
薦められた「フィンランド・メソッド入門」(北川達夫著)を読みました。内容はすっきりしているし、すぐに読めるし、わかりやすい。でも、この薄い本に書かれているようなことをしていれば、もっと違う国になっていたはず。日本の学校教育には、改善の余地が山のようにある。
— 村上 豪英 (@m_takehide) 2014, 3月 13
この数年、OECDが実施した『学習到達度調査』で好成績を収めているフィンランド。その独特の教育方法は『フィンランド・メソッド』と呼ばれ、高い注目を集めています。その方法は、 ①発想力、②論理力、③表現力、④批判的思考力、⑤コミュニケーション力の5つの力を育てるというもの。
— フィンランド政府観光局 (@visitfinlandjp) 2014, 2月 1
その点、北欧は今まで良く知られていない国でイメージが付きにくかったので、実際には存在しない「フィンランドメソッド」が日本の教育現場にたちまち普及しました。日本で売られた教育関係者の著書の執筆者のほとんどが現地に来てもいなかったことには驚きましたが(続く)RT @May_Roma
— 靴家さちこ (@Kutupon) 2014, 3月 1
(続き)結果的には、それらの関係者が推してきた「フィンランドメソッド」のおかげで日本の子供たちの読解力は上がった模様。個人的には事実が誇張されてブーム化されるプロセスは好きじゃないけど、これに関しては外圧が上手く働いた結果オーライな特例かなと思ってます。RT@May_Roma
— 靴家さちこ (@Kutupon) 2014, 3月 1
フィンランド教育の一例としてよく紹介されるアヤトゥス・カルタ(マインドマップ)は某NHK番組でも大きく取り上げられていましたが、先生によっては「全く使わない」そうです。実は具体的方略としてのフィンランド・メソッドはないに等しい、という事例。
— 豊福晋平(GLOCOM) (@stoyofuku) 2013, 6月 9
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