2012年12月19日放送のNHKゆうどきネットワーク「明日からデキる!生活向上委員会「レモンの新常識!」ではレモンの生活習慣病予防効果などについて解説されていました。
生活習慣病予防に効果的なレモン
レモンといえば爽やかなイメージなので夏の果物と思っているかも知れないが冬が旬。ビタミンCたっぷりで美容健康に良いというイメージがあるが、最新の研究では血圧を下げてくれたりだとか、メタボリックシンドローム改善など生活習慣病予防にも効果が期待できることがわかってきた。
レモンと生活習慣病の関係について研究している県立広島大学保健福祉学部の堂本時夫教授が生口島を中心としたレモン農家111人の女性を対象に調査。5ヶ月間レモンを食べた量を記録してもらい、調査の前後で体重や血液中の成分に変化があるのかを調べた。その結果顕著に効果が現れたのが血圧。
レモンを1日に平均0.7個以上食べていた人は最高血圧が5ヶ月前に比べ4mmHg低くなっていた。
レモンをたくさん食べる人は血液中のクエン酸の濃度が高くなり、レニンの働きを抑えてくれるということがわかった。(レニンとは腎臓から出てくるホルモンで血圧を上げることに働いているもの。)
3日に1個程度食べればOK
調査によると1日平均0.3個以上食べる人ぐらいから血圧が下がり始めていることがわかった。つまり3日に1個程度を続けて食べると生活習慣病などへの効果が期待される。果汁に換算すると20mlなので果汁でとっても良い。
レモンを食べることで血圧が高めの人は低い方へ改善され、1日少しずつでも食べ続けることで生活習慣病の改善に結びつくそうです。
レモンの皮には動脈硬化を抑制する効果がある
レモンの皮にはポリフェノールの一種エリオシトリンという成分が果肉の20倍含まれている。
このエリオシトリンは強い抗酸化作用で血管の機能を改善したり、血液の中のコレステロールを良い方向に持っていき動脈硬化を抑制したりと、生活習慣病に良い効果があるということが最近の研究でわかってきた。
知っておきたいレモンの裏ワザ
番組ではレモンの島生口島の農協に勤める野田泰三さんが美味しいレモンの見分け方などを紹介。
おいしいレモンの見分け方
レモンは香りを楽しむ果物なのでできるだけ新鮮なレモンを選ぶ。新鮮なレモンを見分けるコツはレモンのヘタの色。色が緑のものほど新鮮で香りが強い。
皮のハリもどんどん柔らかくなっていくので、ハリのあるレモンを選ぶ。
レモンの洗い方
通常レモンは水道水で簡単に洗えば大丈夫だが、皮まで料理して食べたい方は塩を使って洗う。小さじ1杯の塩を手のひらに取りレモンを水にぬらしてから揉みこむ。皮のデコボコした部分に塩が入ることで汚れや農薬がきれいに落ちる。
レモンの絞り方
通常レモンを絞るときは果肉の部分を下にして絞る。香りが最大限に生かすには皮を下にして絞るのが良い。
レモンの香り成分は皮の表面にある油胞というつぶつぶに詰まっている。その香りの強さは果汁のおよそ7000倍。皮を下にして絞ることでレモンの風味がしっかりと料理にうつる。
またレモンを上から手で抑えながらごろごろ転がすと中の果肉が柔らかくなる。この状態で切って絞ると軽い力で絞ることができる。
時間が経つと香りが消えてしまうので食べる直前に絞るのがポイント。
レモンの防カビ剤について
今流通している輸入モノのレモンには防カビ剤が使ってあるが、国が定めた安全基準の範囲内なのでそのまま食べても問題はない。しかし、人それぞれでどうしても綺麗にして食べたいという方は防カビ剤を使っていない国産の物を選ぶと良い。
番組で紹介されていたレモンのレシピはこちら。
レモンポン酢&レモンもち&冷凍レモンレシピ/作り方【NHKゆうどきネットワーク12月19日】
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