下肢静脈瘤の血管内レーザー治療手術&症状【NHKあさイチ11月30日】

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2012年11月30日放送のNHKあさイチ!「手軽になった下肢静脈瘤治療」では、下肢静脈瘤の最新治療法として血管内レーザー手術について解説されていました。

下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤とは脚の静脈がぼこぼこと浮き上がってしまう病気。女性に多い病気で男性の3倍多いと言われている。下肢静脈瘤に悩む女性は約1000万人(推定)。成人女性の約4割(継承を含む)という専門家の推定もある。今この病気の治療が以前よりも手軽に安心して受けられるようになっている。

下肢静脈瘤の症状

写真は下肢静脈瘤の特徴的な症状。足の静脈がコブのように浮き出たり、細い血管が蜘蛛の巣のように見えることもある。悪化すると色素沈着や湿疹などの皮膚炎に進行することもあり注意が必要。
下肢静脈瘤専門クリニックの広川雅之医師によると、下肢静脈瘤は早い人は20代30代からなる方もいる。自然にほうっておいてももとに戻ることはなく、年齢とともにすこしずつ悪くなっていく。特に若いうちに静脈瘤がある人は注意が必要。

下肢静脈瘤のでき方

脚には静脈・動脈が通っていて、心臓からの血液はまず動脈を通って足先まで運ばれていく。今度は足先から静脈を通って心臓に戻っていく。脚は心臓よりも下にあるので重力に逆らって下から上に運んでいく。この時に弁が働いて逆流を防いでくれている。しかしこの弁が壊れてしまうことがある。すると静脈内で血液が上から下へと逆流し、溜まりやすくなる。これがぼこぼことなって静脈瘤となってしまう。
この下肢静脈瘤が原因で脳梗塞や心筋梗塞になることはないが、エコノミークラス症候群のリスクが健康な人に比べて若干高くなる。

下肢静脈瘤の3大原因

  • 長時間の立ち仕事…1日6時間から8時間くらい立ち仕事をしている美容師さんや料理人の方に多い。また介護がきっかけでなる方もいる。
  • 妊娠…お腹の赤ちゃんに脚のつけねの静脈が圧迫されたり、ホルモンの影響で血管が柔らかくなることがある。
  • 遺伝的要因…生まれつき静脈の弁や血管が弱く静脈瘤になりやすい場合がある。特に家族や親戚に下肢静脈瘤がある方はなりやすい。

症状が強くなってしまった場合手術や治療が必要になってくる。その最新の治療法が去年から保険診療が適用がされるようになりいままでよりも気軽に受けられるようになった。

最新の治療法 血管内レーザー治療手術

番組では都内のクリニックで手術を受ける綿貫さんを取材。最近左足のむくみがひどくなったため受診したところ下肢静脈瘤と診断された。下肢静脈瘤が進み、脚のむくみとして症状がでていた。さらに痛みもあり長時間歩くことが難しくなっていた。調べてみると静脈瘤は脚のつけねからふくらはぎのあたりまであった。
血管内レーザー治療の手術では、まず皮膚に小さな穴を開け、静脈の中に医療用レーザーファイバーを通す。綿貫さんの場合ふくらはぎから脚の付け根までレーザーファイバーを入れた。付け根まできたところでレーザーを強く照射。そのまま引き抜き静脈瘤のある血管を焼きながら塞ぐ。この手術は以前は30万円かかったが、去年から保険が適用され、5万円前後で受けられるようになった。局所麻酔のため痛みも殆ど無く、手術は30分ほどですんだ。副作用もほとんどないというこのレーザー手術。保険が効く上にその日のうちに歩いて帰宅できる手軽さもあって治療を受ける人が増えている。
綿貫さんは「これはこれはと足を見るたびに悩んでいたけど、うとうとまでいかないうちに手術が終わってしましい、不安に思っていたよりも明るい気持ちになりました」とコメントしていました。

この写真はある患者さんの血管内レーザー手術を受ける前と後の様子。
超音波検査を正確に行なって異常な静脈をすべて治療すれば短期間で再発することはないが、40歳未満で治療を行った方、または極端に長時間の立ち仕事を継続して行なっている方は10年以上経つと1割から2割ほど再発することがある。
血管内レーザー治療は血管外科のある病院や下肢静脈瘤を専門に扱うクリニックや診療所で受けることができる。血管内レーザー焼灼術実施管理委員会のホームページ(http://www.jevlt.org/ja/)に一覧がまとめられている。
すべてのレーザー治療に保険診療が適用されるわけではないので医療機関に相談する。またレーザー治療がすべての人に最適な治療法とは限らない。ほかの注射での治療法であったり、経過をみるという治療法もあるのでまずは相談をする。

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