世界一受けたい授業【11月29日クセや体型でわかる起こりやすい病気池谷敏郎】

世界一受けたい授業

2014.11.30

2014年11月29日(土曜日)放送の世界一受けたい授業「クセや体型で病気がわかる！〇〇な人に起こりやすい病気」では、東京医科大学の池谷敏郎先生が、クセや体型と病気のなりやすさの関係について解説していました。

１日１１時間以上座っている人は大腸ポリープになりやすい

会社や家、電車の中、長時間座っている男性は要注意。座る時間の長い男性は大腸ポリープになりやすい。

アメリカで行われた研究によると、１日に座る時間が７時間未満の男性に比べ、１１時間以上座っている男性は大腸ポリープの発生リスクが約４５％と高い研究結果が出た。（出典：「コロンビア大学」２０１４年発表）

国立がんセンターの発表によると、女性で牛肉や豚肉などを１日２５ｇ未満（※調理前）しか食べない女性に比べて、８０ｇ以上食べるグループは約４８％結腸がんの発症リスクが高いことがわかった。（国立がんセンターによる多目的コホート研究HPより）

フィンランドで行われた調査によると、一人暮らしの人は家族で暮らす人に比べてうつ病の発症リスクが約８０％高いということがわかった。

６５歳未満で起こる若年性認知症。その原因の一つは過度な印象によるブラックアウトではないかと言われている。

記憶をなくすようなお酒の飲み方をしていると、脳の海馬と呼ばれる短期的な記憶を司る部分がダメージを受ける。さらにそれを続けることで海馬はダメージから回復できなくなり、短期記憶が弱くなってしまい、認知症のリスクが高くなる。

色素性痒疹は胸や首に網目状の発疹ができ激しい痒みを伴う病気。はっきりとした原因は不明だが、これまでの統計によると過度なダイエットによると血糖値異常が原因と考えられている。

またストレスやうつ病など精神的な要因の体重減少でも発症することがある。

睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている時に１０秒以上の無呼吸が１時間に５回以上、もしくは７時間以上の睡眠中に３０回以上ある病気。

きちんとした睡眠が取れていないので、疲れやすかったり、日中に眠くなったりする。

太った人がなりやすいというイメージがあるが、小顔の人もなりやすい。

肥満の人がなりやすいのは確かだが、ある調査によると睡眠時無呼吸症候群の４割は肥満者ではなかった。

２００７年、国立がん研究センターは身長の高い女声ほど乳がんになるリスクが高いという研究結果を報告。

そもそも乳腺の細胞は女性ホルモンであるエストロゲンに酔って分裂と増殖を繰り返す。このときがん細胞が産まれてしまうとエストロゲンの働きによって増殖。乳がんになってしまう。

このエストロゲン、成長期に分泌され身長を伸ばす働きがある。つまり身長の高い女性はエストロゲンの量が多いので乳がんに要注意。

気胸とは肺に穴が相手空気が漏れてしまう病気。軽傷であれば自然と治るのだが、まれに命に関わるケースもあるので注意が必要。

外傷で起こる場合以外の自然気胸は、１６〜３０歳の男性が多く、女性の８倍。その中でも特に痩せ型で背の高い人がなりやすい。理由はまだ解明されていない。

これまでは糖尿病が歯周病を引き起こすと言われていたが、その逆もあることが判明。

鼻毛は吸い込んだ空気の汚れをとったり、湿度を保つことに役だっている。全部とってしまうと乾燥した埃っぽい空気を絶えず鼻に入れることになってしまうので、鼻・喉の粘膜が乾燥しやすくなる。そうすると風邪をひきやすくなる。

血糖値をコントロールするインスリンというホルモンの働きを歯周病菌が弱めてしまうため、血糖値のコントロールができなくなり糖尿病を引き起こしてしまう。

実際に糖尿病患者が歯周病を治療したところ、糖尿病の症状が改善したという例もある。

スコットランドの大学の調査によって判明した。彼らが注目したのは食道がんの要因とされる胃酸の逆流。

酸によるダメージで食道が傷付けられると食道がんのリスクが高くなる。

太っている人がベルトをぎゅっと閉めると胃酸が逆流する。

呑気症とはゲップやおならが増えてしまう病気。無意識に歯を食いしばることで空気を唾液と一緒に飲み込んでしまう。すると胃腸に空気がたまる。それが上から出てくるとゲップで、舌から出てくるとおなら。

トイレを我慢するだけで血圧が跳ね上がってしまう。そうすると頭の血管が切れたり血管が詰まったりしてしまう。