2012年7月29日放送のTBS衝撃速報!アカルイ☆ミライ「予約殺到!行列のできる専門外来SP」では、3年予約が取れない便秘外来・順天堂大学医学部教授で便活ダイエットの著者小林弘幸先生が、便秘解消に効果的なセル・エクササイズ(脱力ひねり運動・手首ロック回旋運動)のやり方や、副交感神経を上げる呼吸法、はちみつキウイヨーグルトレシピなどを紹介していました。
3年予約が取れない便秘外来
順天堂大学医学部附属順天堂医院は予約が取れない便秘外来。診察を受けれるのは3年先の2015年だそうです、
順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は1996年に日本で始めて便秘外来を設置し、年間約4千人もの患者を治療する腸のスペシャリストで、診察を受けた患者の95%は便秘を克服したそうです。
小林先生によると、便秘に悩む患者さんは、公には1000万人と言われているが、外来に着ている患者さんよりひどい症状で自分で薬でコントロールしている人は多分同じくらいいる。つまり推定2000万には便秘に悩んでいるそうです。
便秘を放っておくと恐ろしい事態に
便秘を放っておくと、便が溜まりすぎて吐き出す人や、体臭が便の匂いになったり、口臭などが出てくる。また吐き気・体臭以外にも有害物質が腸に溜まり、がんの原因になることもある。
そんな恐ろし便秘に悩む人を救うべく先生が書いた本が便活ダイエット。先生によると本に自分のやっている外来のすべてを書けば、わざわざ外来に来る必要はないそうです。
便秘の定義
- 3日間便が出ない
- 毎日出てもピンポン玉くらいの大きさ(35g以下)
便秘のタイプ
腸のぜんどう不全型
腸の動きが低下し便を押し出す力が弱まってしまう
直腸・肛門型
便が溜まると腸や肛門から脳に合図が送られて排便が起こる。しかし腸や肛門の機能が低下すると合図が送られず便秘になってしまう
ストレス型
精神的な原因で腸が正常に働かないタイプ
便秘の原因は副交感神経が上がらないこと
3つのタイプに共通しているものは自律神経の活性化がおちていること。
自律神経とは呼吸や血液循環、栄養分の吸収など、体の機能をコントロールしている重要な神経。
気持ちが高まっているときなどの興奮モードを司る交感神経と、リラックスモードを司る副交感神経の2つで構成されている。
この交感神経と副交感神経はシーソーのように交互に高くなったり低くなったりしている。このうち腸の動きをコントロールしているのが副交感神経。この副交感神経の働きが上がってこないと便秘になりやすい。
副交感神経の働きが上がらない原因は生活習慣にある
副交感神経が上がらない生活習慣
- 運動不足
- 座り仕事が多い ※血液のめぐりが悪くなることで副交感神経は上がりにくくなる。
- 睡眠不足
- ストレス
便秘を解消するにはこれらの生活習慣を改め、副交感神経を上げることが大切。
便秘外来では副交感神経を上げる方法を指導している。
副交感神経を上げる方法
1:2の呼吸法
お腹に手を当て、思いっきり鼻で4秒吸い、口をすぼめて8秒吐く。
簡単に副交感神経を上げてくれるのが深呼吸。吸う長さの倍の長さで息を吐く1:2の呼吸法が効果的。
先生によるとため息は便秘にすごく良いそうです。ふーっと吐くのはものすごくリラクゼーションになっているとのこよ。
笑顔をつくる
作り笑いでも良いので笑顔をつくることで副交感神経が上がる。
口角をニッと上げたただけで副交感神経が上がるるそうです。笑顔というのはものすごく重要で、リラクゼーションにも関係あり、副交感神経を上げてくれる作用がものすごく強い。
また起こっているときはほとんど呼吸を止めている状態なので、ニッとするだけで呼吸をする自分に気がつくことができる。
その他の副交感神経を上げるのに効果的な方法
- 朝1杯の水を飲む
- お風呂でマッサージ
- 1日30分歩く
副交感神経を上げる方法を1習慣続けた結果
4日に1回しかお通じがなかった主婦の方は1週間に4回便通があり、1週間に1回だった男性も1週間に4回、1ヶ月に2回だった女性も1週間に3回便がでるようになったという結果になった。
患者さんは指示がきっちりしていて、それを実践していればそのとおりの結果が出るということで外来に行ってよかったとコメントしていました。
便秘解消に効果的なはちみつキウイヨーグルトレシピ
材料
- プレーンヨーグルト 200g
- キウイ 半個分
- はちみつ 大さじ1杯分
作り方
プレーンヨーグルトにキウイをカットしてのせ、はちみつをかければ出来上がり
お腹の中には善玉菌というのがたくさん含まれているが、善玉菌はエサを与えないと活躍してくれない。キウイとはちみつ、ヨーグルトはが善玉菌を増やすためのエサ(栄養)になる。
善玉菌というのは48時間経つと出ていくことがあるので、継続して食べたほうが良いそうです。
副交感神経を上げる運動!セル・エクササイズ
小林先生は副交感神経を上げる運動・セルエクササイズを開発。
セルエクササイズとは副交感神経を上げて血流を良くする動き。セルというのは細胞という意味で、細胞の一つひとつにどれだけ質の良い血液を十分流し込んでいけるエクササイズ。
セルエクササイズの効果
セルエクササイズは、便秘・ダイエット・免疫力アップ・アンチエイジング・ストレス解消・仕事などのパフォーマンス向上などにも効果的。
番組ではさかえクリニック院長でスポーツドクターの末武信宏先生がセルエクササイズのやり方を紹介
セルエクササイズ1 脱力ひねり運動のやり方
(1)足を肩幅開いて立つ
(2)太ももとふくらはぎに力を入れ、つま先立ちになる
(3)体をひねりながら力をぐっと抜いて一気に脱力する
(4)このエクササイズを8回繰り返す
全身が完全にリラックスし副交感神経があがるそうです。
つま先立ちになることで緊張を作り、そこから一気に脱力する。緊張と緩みを交互に行うことによって、血流がものすごく良くなるとのこと。
セル・エクササイズ2 手首ロック回旋運動のやり方
(1)両腕を上に伸ばし手首のところで交差させる この時肘はしっかり伸ばす。
(2)手をグーパーさせながら体を大きく回す
(3)遠くのものをなるべくつかむようなイメージで行う
体の深い部分の筋肉と指先の筋肉が連動するようになり副交感神経も活性化する。
このエクササイズをやる前と後では血流量が上がる。また中学生や小学生が準備運動の前にこのエクササイズを行うと、50m走や幅跳びの記録が向上するという結果もでているそうです。
セル・エクササイズについてはみんなの家庭の医学でも紹介されていました。
78年間便秘知らず腸美人!草笛光子の便秘予防方法(セルエクササイズ運動・特製健康ジュースの作り方)たけしのみんなの家庭の医学7月3日
また小林弘幸さんはその他のテレビ番組でも便秘解消ストレッチや、自律神経を整えるトレーニングなどを紹介していました。
便秘解消ストレッチ・腸マッサージ・ワン・ツー呼吸法「こんにちは いっと6けん」 小林弘幸 4月16日
夏バテ予防に!自律神経のバランスを整える方法&トレーニング 世界一受けたい授業7月7日・小林弘幸・副交感神経
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