2013年1月9日放送のNHKあさイチ!「防げ!心臓突然死」では突然死の原因や予防法などを紹介されていました。
突然死する人は年間6万5千人
突然死してしまう人は毎年のように増えている。中でも冬の寒い時期に多いという心筋梗塞や狭心症。そういった心臓が原因で突然死する人は年間で6万5千人。なんと1日に180人近くになるんです。(消防庁平成22年データより)
心臓突然死の原因 心室細動
目の前でぱたっと倒れる人の7〜8割くらいが心室細動によって起こると言われている。
番組では心臓のメカニズムを研究している大阪吹田市の国立循環器病研究センターの室長中沢一雄さんを取材。
正常な心臓は定期的に活動している。心臓には電気を送る司令塔があり、そこから電気の刺激がが定期的に送られて収縮が定期的に起こる。この電気の刺激を記録したのが心電図。司令塔が規則正しく刺激を送ることで心臓も止まらず働き続ける。
急性心筋梗塞を発生した場合、心臓の一部が壊死するため電気刺激が正常に伝わらない。すると心臓は痙攣した状態になる。これを心室細動と呼ぶ。
そのときの心臓の電気刺激の伝わり方をスーパーコンピュータを使ってシミュレーションすると驚きの事実がわかった。
正常な人の心臓の場合一気に電気の刺激が伝わり収縮すると刺激は完全に消えることがわかる。心室細動が起きている場合、電気刺激がうずを巻くようにあちらこちらに伝わり、なかんか消えない。
正常であれば規則正しく描かれる心電図も一度心室細動を起こしてしまうとぐちゃぐちゃに乱れてしまう。
この時身体でどんな反応が起こるのか?
健康な心臓では血液が心臓の中に取り込まれ、収縮すると同時に全身に送り出される。一方心室細動が起きると心臓は収縮できなくなり、全身に送られる血液の流れがほとんど止まってしまう。
心室細動になると心臓のポンプとしての機能が破綻してしまう。なので10秒くらいで意識を失って10分くらいで死亡してしまう。
突然死の前兆・痛み
肩の痛み
胸の痛み
腕の痛み
背中の痛み
のどの痛み
奥歯の痛み
痛みの性質としてはちくちく痛むという感じではなく、重い締め付けや圧迫される痛み。心筋梗塞の場合少し前に短い痛みを感じる場合がある。特に多いのは運動した場合やストレスがあった場合、早朝など。
繰り返して同じ痛みがあった場合は疑ったほうが良い。また冷や汗が出る場合はかなり深刻な痛み。
外部からの衝撃でも起きる心臓突然死
サッカーバスケットボール、空手、柔道、交通事故、喧嘩の仲裁などの外部からの衝撃でも心室細動が起きることがある。
めったにあることではないが一番多いのは野球のボール。あたった強さ、場所、タイミングの3つの要素が合わさった時に起きる。元々健康で若い人に起こりやすい。
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