2013年2月6日放送のNHKあさイチ!「最新版!オンナの糖尿病 対策術」では、インスリン注射に代わる最新の治療法、インクレチン関連薬を使った治療法が紹介されていました。
常識をくつがえす回復をした吉地さん
糖尿病の薬物治療の一つインスリン注射。このインスリン注射は一度すい臓の機能が落ちてしまった場合、従来は一生注射をし続けなければいけないとされてきたが、その状況が変わりつつある。
番組ではインスリン注射に関わる新たな取り組みが始まっている福島県いわき市で、今までの常識をくつがえす回復をした吉地さんを取材。吉地さんは15年前糖尿病の悪化によりインスリン注射を始めた。血糖値が下がったが、一方で生活に大きな制限がかかったといいます。
インスリン注射は効果がとても高いため食事が十分に摂れないと血糖値が下がり過ぎ、震えや動機などの発作を起こす場合がある。
発作が起こればみんなに迷惑がかかると、吉地さんは長年の楽しみだったコーラスをやめ家にこもるようになった。
ところが現在はとっても元気。ゴルフを2時間続けてプレーしても低血糖の発作は起きなくなった。
インスリン関連薬を使った新しい治療法
なぜこんなに元気になったのか。そのきっかけは2年前に受けた新しい治療法。吉地さんは飲み薬に切り替え、インスリン注射をうたなくても良くなった。自然に体重が減少し、特にお腹がスリムになり7kgも減量した。
番組では吉地さんが通ういわき市内のさいとう内科クリニックの医師・斎藤幾重さんを取材。長年インスリン注射をしてきた人を飲み薬の治療に切り替える取り組みをしている。
斎藤さんが使うのは主に2種類の薬。糖の吸収を緩やかにして食後の血糖値を上がりにくくする薬と、腸管からでているインクレチンというインスリンを作る細胞を元気にしてインスリンが出やすくなる薬。3年前に出た新しい薬で、インクレチン関連薬(dpp4阻害薬)と呼ばれる薬。
斎藤さんは2種類の薬を組み合わせて使えばインスリン注射の代わりになると考えた。
新しい治療法のメカニズム
私達が食事を摂ると血液中にブドウ糖が増える。するとすい臓からインスリンが出て糖を取り組むが、吉地さんは糖尿病によりすい臓の働きが弱っているため、十分な量が出せない。そこで注射で補うことで血糖値を抑えていた。
新たな治療ではまず糖の吸収を抑える薬を使うことで食事後のブドウ糖の増加を緩やかにした。そして新薬によってすい臓から出るインスリンの量を増やす。こうすれば注射をうたなくても血糖値が抑えられると期待されている。
飲み薬に切り替えたところ、吉地さんの血糖値は悪化するどころかみるみる改善。現在では正常な値に近づきつつある。
この取組は全国どの病院でも行われているわけではない。斎藤さんもどんな人に効果があるのかを慎重に見極めながら取り組んでいる。
新しい治療法の効果
注射をしていたときと、薬に切り替えた時の血糖値の変化のグラフをみると、血糖値も改善している。
40人の人が注射から薬に切り替え、そのうち37人が注射をやめれるようになった。
自分のインスリン分泌が極めて乏しくなっている方が急にインスリン注射をやめてしまうと命がけのチャレンジになってしまうのできちんとこまめに患者さんを見れる専門医の指導のもとでやってほしいとのこと。
注射を勝手にやめるのは厳禁で必ず医師に相談をして治療する。
SLGT2阻害薬は、メトホルミン、インクレチン関連薬といったこれまでのどの2型糖尿病薬よりも特効薬に近いと思う。効きすぎて、食事のコントロールをする動機がなくなるっていう副作用が心配。なんでもやってあげる女子がダメ男を作るみたいなやつ(笑)
— 阿部 慎祐 (@abe_shinsuke) 2014, 6月 11
最近またご厄介になっている糖尿病グッズ( ・∇・)
自分で注射を射つって、最初は考えもしなかったけど、今となっては慣れたもので…。
10日前から、毎朝インクレチン射ってます(  ̄▽ ̄) pic.twitter.com/1mPa0jzPsY
— 宮田哲郎 (@ms_sound) 2014, 4月 22
インクレチン関連薬と膵疾患に関する声明を発表 ADAなど3団体 | ニュース/最近の関連情報 | 糖尿病リソースガイド http://t.co/UjpAqVVBWD @DMRG_jpさんから
— akiko@ liveontheA's (@tubasasky) 2014, 3月 13
SPIDDM(緩徐進行形1型糖尿病)の治療としてインスリンを使わなくて済む時期から徐々にインスリンを使わなくてはならないので2型の投薬治療⇒インスリンへ。どちらも使う『インクレチン療法』を掲げてるわけだけれど、それが膵臓がんなど引き起こしやすいとの警告がFDAから出てるという事。
— akiko@ liveontheA's (@tubasasky) 2014, 3月 13
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