2015年1月4日(日曜日)放送のTBS駆け込みドクター「お正月太りのあなたに2015年は身体チェンジ」では学校法人・後藤学園付属リンパ浮腫研究所所長の佐藤佳代子さんが簡単にできるリンパマッサージのやり方を紹介していました。
顔のむくみをとるリンパマッサージのやり方
- 1
- 手で耳をはさみこむように優しくあて、ゆっくりと回すように鎖骨のくぼみへと押し流す。
足のむくみをとるリンパマッサージのやり方
ひざ上
作り方
- 1
- 足の付根にリンパ節がたくさんあるので、そこに手を置いてゆっくりとマッサージする。
- 2
- だんだん下へとマッサージしていきひざ上くらいまでマッサージしたら上へと戻っていく。
ひざ下
- 1
- 上と下から包み込むようにしてマッサージし、下まで行ったら足の付根まで戻す。
お風呂でできるリンパマッサージのやり方
- 1
- 足の関節をゆっくりと回す。
- 2
- 足の指の間に手の指を入れてつかみ足首をグルグルと回す。
- 3
- 足の指を一本ずつもみほぐす。
- 4
- 足の一番先から足の付根まで優しく押し流す。
ポイント
- 手の圧力はソフトに。手を置いた時の重みだけで十分。強く握ったり押したりしない。
- リンパの集まるところへ押し流す。とにかく優しく動かす。
- ※心臓の病気、手術後のむくみ(リンパ浮腫)がある場合は医師に相談の上行う。
リンパとは?
内臓や皮膚などのすぐ近くに網の目のように広がっているリンパ管。リンパ管と動脈、毛細血管の周りには水分が広がっている。その水分を流しているのがリンパ管。
リンパの主な働きは体内の余分な水分や老廃物の回収。そのため体内の排水路とも呼ばれる。
日本リンパ学会理事長で信州大学医学部教授の大橋俊夫さんによると、リンパは体の異物からの攻撃を守るために存在していると考えていいそうです。
白血球の一種のリンパ球は体内をパトロールしウイルスや細菌などの異物を排除する。
リンパ液には心臓のようなポンプの役割をするものはない。リンパ管自体が収縮することでリンパ液を押し流している。また筋肉が動くことでリンパ液を流す働きを果たしている。
長時間動かないとリンパの流れが滞りむくみがでる
立ったまま、座ったままなど長時間動かないと筋肉のポンプ作用が落ちてリンパの流れが滞る。体内の排水路であるリンパが滞ると水分や疲労物質がリンパ管に貯まる。それがむくみとなって表れる。
リンパが足に溜まりやすいのは重力のため。脚のむくみは筋肉の動きが鈍り、水分や老廃物が溜まっているサイン。マッサージが効果的。
リンパが滞ると起きる症状
風邪をひきやすくなる
リンパ球の活動低下は免疫力を下げると言われている。
しわが増える
しわの大きな原因は水分不足。顔や首周りのリンパが滞ると水分や栄養素が行き渡らなくなりしわができやすくなる。
リンパ球は腸に多く存在している
最近の研究でリンパ球は腸の壁に体のリンパ球の8割くらいいることがわかった。
腸の中のリンパを流すのにいいのは腹式呼吸。おへそから下に力を入れてゆっくり吸ったり吐いたりするとリンパ液の流れの勢い良くなりむくみが解消される。
大声で笑うときは自然と腹式呼吸になっているので、笑うということはリンパの流れをよくするのに良いと言われている。
日常生活でリンパを流す方法
朝食は発酵食品を摂る
納豆や漬物などの発酵食品は腸内環境を整えリンパの働きを高める。納豆にオリーブオイルをかければ腸の中のリンパ球が増えさらに効果が期待できる。
太ももとを高く上げて歩く
太ももとを高く上げると足にたまったリンパを押し上げてくれる。階段を1段飛ばしで上がってもよい。
昼食はお座敷を選ぶ
靴を脱ぐと足の血管は開放される。ふくらはぎをもんで足を伸ばして座れば疲れやむくみの解消にもなる。
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