2015年4月3日放送のフジテレビ・バイキングでは、腸内細菌学・微生物分類学の研究に取り組みデブ菌についての研究を行っている理化学研究所招聘研究員・辨野義己先生と茂木健一郎さんが肥満の原因「デブ菌」を減らす方法などを紹介していました。
デブ菌とは?
デブ菌がいるのは第二の脳と呼ばれる腸。デブ菌が腸内にいる人はデブになってしまう。
消化されたものを体内に溜め込んでしまう菌
デブ菌というのは消化されたものを溜め込んでしまう菌のこと。肥満というのは食べ過ぎや運動不足が原因と言われていたが、今では肥満のもう一つの原因は腸内細菌。
人間は食べたものの栄養や水分の80%を小腸で吸収し栄養を補い、吸収されなかったものが大腸を通って排泄される。しかしデブ菌は体に必要ないものを吸収しその場に溜め込んでしまう。
つまりデブ菌は通常は体から排出しなければいけないものを邪魔して溜め込んでしまう菌。
デブ菌は感染する?
アメリカのデータで大便移植という特殊な治療法を行い、ヤセ型の母親に肥満体型の娘の便を移植。すると母親の病気は完治したが娘が持っていたデブ菌の影響で太りだしてしまった。
デブ菌は肉親からしか感染しない。太っている母親の息子は太る可能性が高い。
大切なのはデブ菌とヤセ菌の比率
デブ菌は誰もが持っているが、どんな菌がデブ菌かはまだわかっていない。
腸内細菌には必要のないものを溜め込んでしまうデブ菌と、健康な体をつくろうとするヤセ菌という2つの菌群に分けられる。問題なのはその比率。
理想はデブ菌とヤセ菌の比率が4:6。しかしデブ菌の比率が増えると肥満につながってしまう。
番組では実際にタイムマシーン3号の山本さんと芸人2人がデブ菌を検査。検査するには便を提出して生活習慣などの問診を受ける。
その結果、山本さんはヤセ菌(バクテロイデーテス)の割合が59.7%、デブ菌(ファーミキューテス)が38.9%。デブ菌4割、ヤセ菌6割とほぼ理想的なデータが出た。
一方肥満気味の関さんはヤセ菌30.3%、デブ菌66.9%と、デブ菌7:ヤセ菌3という比率に。
大腸がんなどの予防にも腸内細菌は重要
大腸は内臓の中で病気の種類が多い臓器。大腸がん・大腸ポリープ・潰瘍性大腸炎などのいろいろな病気が大腸から発する。
大腸がんを起こすのも腸内細菌。予防するのも腸内細菌。体の中の体内微生物が健康と病気をコントロールしている。
デブ菌を減らす最も効果的な食べ物は納豆
辨野先生によるとデブ菌を減らすのに最も効果的な食べ物は納豆だそうです。納豆菌は胃酸に負けずに生きたまま腸に届く驚異的な繁殖力(16時間で40億倍)で腸内を整える。
その他にも野菜とヨーグルトも効果的とのこと。実際に辨野先生は腸内細菌を整えて10kg以上痩せたそうです。
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腸内細菌(腸内フローラ)のバランスを良くして痩せやすい体質になる方法
肥満者はファーミキューテスという腸内細菌多く持つ傾向にある。ファーミキューテスは人類が自力で消化できないタイプの糖類を分解してエネルギーに変換してくれる。腸内細菌が多くあるのでエネルギーも多く作られる。せっかく変換してくれたので溜め込む→太る。
— clutch (@clutchpeda1) 2013, 5月 21
太っている人は腸内細菌のファーミキューテスが多めで、バクテロイデス少なめ。痩せている人はその反対。普通体型のマウスに肥満マウスの腸内細菌細菌を移植したら普通体型のマウスが肥満マウスに…。将来痩せている人の腸内細菌をカプセルにして肥満に悩む人への治療薬の研究に
— 追われた嘆き人 (@deadend_nageki) 2013, 5月 21
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