2013年1月15日放送のテレビ朝日・「たけしの健康エンターテイメントみんなの家庭の医学」「新事実硬くなった血管が誰でも柔らかくなる!血管若返りスペシャル」では、血管を若返らせる物質NO(一酸化窒素)の分泌を増やす方法などを紹介していました。
血管が老化すると心筋梗塞や脳梗塞を起こす恐れが
およそ3センチある大動脈から0.01mしかない毛細血管まで、私達の血管をつなぎ合わせると、長さ地球2周半、およそ10万キロにもおよぶ。
そんな縦横無尽に張り巡らせれた血管も歳を重ねるごとに老化が進み傷んでくる。
番組では健康な血管と老化した血管の画像を紹介。
血管が老化するというのは乱れた食生活などによって血管内に脂がたまり硬くしなやかさが失われていること。
血管が老化すると本来血液が流れる部分の殆どが脂でうめつくされてしまう。こうなると命にかかわる恐ろしい病、心筋梗塞や脳梗塞をいつ起こしてもおかしくない。
しかし近年の研究で老化し、脂まみれになった血管をふたたび若々しいしなやかな状態に戻せるということがわかってきた。
今から15年前、ノーベル医学生理学賞をある画期的な研究が受賞した。その研究こそ、血管の老化をとめ、しなやかに若返らせる物質NO(一酸化窒素)を発見したというもの。
番組ではNOに詳しい、兵庫医科大学循環器内科主任教授の増山理先生がNOの分泌を増やす方法などを解説。
血管を若返らせる物質NO・一酸化窒素
NOは誰の血管にも存在する物質で、NOの量を増やせば血管の壁が柔らかくなり、動脈硬化を起こしにくくなる。
一酸化窒素(NO)は大気汚染の原因ともなる物質で体には有害なもの。しかし体の中で作られるNOは血管を拡張する効果がある。
NOが出ている人の血管は柔らかくしなやかで、年を重ねても血管は柔らかさを保てる。しかしNOが出ていない人の血管は硬く押しても潰れない。
血管を若返らせる理由
NOとは動脈の最も内側の細胞から出る。その内側には筋肉細胞があり、NOが出ると筋肉細胞に作用し、筋肉細胞が大きく広がる。
NOが筋肉細胞作用すると大きくなるだけではなく、薄くなることで血管は柔らかくなる。
NOの分泌を増やすお風呂の入り方
お風呂に入るとNOの分泌は増える。ただたんに長い時間お風呂に入ればいいという事ではない。
番組ではお風呂とNOの分泌に詳しく、NO分泌を活性化させる治療法和温療法の開発者、日本心臓病学会理事長の鄭忠和先生が解説。
先生は60度の低温サウナに15分はいるとNOが最も活性化することを突き止め、心臓病などで苦しむ患者さんの血管を柔らかく改善させることに成功した。
家庭でもできるNO分泌活性入浴法のやり方
(1)お風呂の温度を40〜41度に設定する。
(2)肩までしっかりと浸かり、10分間入る。
※高齢者や健康に不安のある方は医師に相談する。
これが先生の開発した和温療法に近い入浴法。深部体温がおよそ1度上昇し、血流量が増加させ、NO分泌効果を引き出す。
番組では実際にインパルスの板倉さんがこの入浴法を1周間実践。実践前はNOの分泌量は1.93だったが、1週間後には2.20まで上昇していた。 ※基準値2.15
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