2014年12月16日放送のテレビ朝日・林修の今でしょ!講座「名医がやっている予防法講座 家で簡単にできる肌荒れ対策」では皮膚の専門医で栄養学プロ・マブチメディカルクリニック院長の馬渕知子さんが、炭酸風呂の作り方や肌荒れ対策などを紹介していました。
30円でできる炭酸風呂の作り方
お湯200リットルの場合、重曹(大さじ3)、クエン酸(大さじ2)、塩(大さじ1)を軽く混ぜ、お風呂に入る直前に湯船に入れる。※濃度に酔っては浴槽の変質の恐れがある。分量は個人の体調によって調節する。
細かい泡が皮膚にくっつくことで肌の保湿を助けてくれる。肌が弱い方は少量で試す。
肌に良いお風呂の入り方は40度以下で10分〜15分
長風呂はNG。浴槽につかるのは(全身浴)は10分〜15分が良い言われている。長風呂になってしまうと脂がどんどん抜けてしまう。
お湯の温度は40度以下。熱すぎると皮膚の脂分が落ちやすく、緊張が高まってしまいリラックス効果を妨げてしまう。
体の洗い方はごしごし洗わず流すだけ
馬渕先生は週に2回位しか石鹸でごしごし洗わない。あとは洗い流すだけ。
肌荒れは肌のバリア機能が失われてる状態
肌で一番大切なのはバリア機能。体の表面を覆っている皮膚が外部からのウイルスや菌などの侵入を防いでいる。
肌荒れという状態はこのバリア機能がなくなってしまう状態。外から菌やアレルギー物質などが入ってきて、風邪やインフルエンザにかかるリスクが高まる。
肌荒れ対策というとつるつるの肌を目指す対策と思われがちだが、医学的に言えば外側の皮膚だけではなく、口の中・喉などの粘膜も皮膚の一部。つまり肌荒れが進めばいろいろな病気になってしまう可能性がある。肌荒れはあらゆる病気のシグナルでもある。
肌荒れを起こすとどうなるか
健康な肌と乾燥した肌の表皮の断面図を見ると、乾燥した肌は角質が乾燥して剥がれて穴が空いている。
健康な肌は水分が逃げないようにバリア機能をしてくれ、何か刺激が来てもはねのけてくれる。しかし乾燥した肌は水分が抜けてしまうし、刺激(アレルギー物質・菌など)が中に入り込んでしまう。これによって肌荒れが進む。
また表皮の水分量が減少すると皮膚が縮んでシワの原因になる。
馬渕先生が実際にやっている肌荒れ対策
皮膚の状態を決めるのは、外からしっかりスキンケアと内側から皮膚のための栄養素を摂ること。皮膚への影響は外側が3割、内側が7割。健康な肌を作るにはどちらも大切。
皮膚を保湿!炭酸風呂に入る
炭酸風呂に入ることで炭酸で皮膚の保湿効果がアップする。炭酸は普通の水よりも浸透率が高いので、皮膚の保湿効果が高い。
炭酸水は物についたタンパク質・脂質・脂分を浮き上がらせる効果がある。炭酸風呂に入ると不要な角質や皮脂を剥がしやすくする。
皮膚から吸収された二酸化炭素は血管に入ると血管を拡張する作用がある。血管が広がると血流が良くなるので、全身の血行が良くなって体が温まりやすくなる。
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皮膚の材料を確保!鮭を食べる
コラーゲン(タンパク質)を効率よく摂るための方法。皮膚のコラーゲン量は70%。コラーゲンは皮膚の材料として大切な成分。
鮭一切れで、1日に必要なコラーゲン(4〜5g)の半分が入っている。鮭のコラーゲンは皮の部分に多く含まれているので皮まで食べるほうが良い。
また鶏肉皮にもコラーゲンが豊富に含まれているので皮付きの鶏肉や手羽先が良い。
皮膚の入れ替えを促す!食前フルーツ
肌の入れ替えに必要な成分は酵素とビタミンA。酵素は栄養素の消化吸収を助ける。フルーツは消化を助ける酵素が含まれている。
しっかり酵素を摂りながら食事を摂ることで食べた栄養をうまく生かすことができる。酵素が胃や腸で待ち受けていると消化吸収が早い。
コラーゲンは臓器や骨にも必要なので肌まで行くのはあとまわしになってしまう。そこで酵素が重要なポイントになる。酵素はコラーゲンなどの栄養素が体中に行き渡るように消化・吸収を助けている。
フルーツ以外にも生の野菜や、納豆・漬け物・味噌などの発酵食品にも酵素は多く含まれている。
ビタミンAは皮膚の新陳代謝を促す作用がある。にんじんや緑黄色野菜に多く含まれている。
肌を綺麗にする最強鍋!カキ鍋
カキには亜鉛が豊富に含まれている。亜鉛は皮膚のミネラルと言われているくらい肌に重要なミネラル。
亜鉛は酵素の働きを助け、新しい皮膚を作るには不可欠。亜鉛が不足すると新陳代謝が弱まり皮膚の薄い目や口の周りの皮膚炎を発症する。
カキ以外に亜鉛が豊富な食べ物はうなぎ・ナッツ・卵の卵黄など。
1日に必要な亜鉛の量はカキ5個程度。
さらに番組では皮膚科の専門医50人にどんな肌荒れの予防法をしているかのアンケートを取った。
皮膚科の医師50人がやっている肌荒れ対策
- 体を洗うときこすらない
- 風呂の温度を低めに設定する
- 石鹸の使用をなるべく少なく
- 野菜中心の食生活
- 脂質をほどよく摂る
- 生姜を食べる
- 食べ過ぎない
- 加湿器を使う
- 電気毛布をほどほどに
- 手袋をして寝る
- マスクをして寝る
- ストレッチ
- 水泳
- 保湿クリームをこまめに塗る
- 暖房をほどほどに
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