2015年2月11日(水曜日)放送のTBS「生命38億年スペシャル 最新脳科学ミステリー 人間とは何だ!?|出演:安住紳一郎,松たか子」では、愛知県大府市国立長寿医療研究センターの島田裕之博士がコグニサイズのやり方や効果などを紹介していました。
コグニサイズとは?
コグニサイズとは認知という意味を表す「cognition」と運動を表す「exercise」を組み合わせた造語で、国立長寿医療研究センターが開発した認知症予防を目的とした取り組みの総称。
コグニサイズ① ステップ運動
番組では愛知県大府市でのコグニサイズの取り組みを紹介。
ステップ運動は足を上下左右に決められたパターンに動かしたり、ステップをしながら3の倍数の時に声を出さずに拍手をするというもの。
さらに自分の運動の強さを知るために時々心拍数を図る。目標心拍数は1分間で120。少しきついと感じるぐらいを目指すと予防の効果が高まると言われている。
ラダーを使ったコグニサイズ
一マス四歩を基本として色々と条件を変えていく。例えば青と黄色の足を枠の外に出すなど。こうした歩き方のルールは何通りも作れる。
色だけではなく歩数ごとの条件も加えると難しさは更にアップする。緑と赤の時は足を外に、歩数が3の倍数は拍手。これを脈拍が早くなるくらいのスピードで行う。条件はどんどん変わっていく。
できなくても問題はない。慣れてしまわないように常に脳に挑戦させることが大事。
YouTubeではこのコグニサイズのやり方を動画で見ることができる。
コグニウォーキング
番組では定年後に記憶力の低下を感じていた丹下さん(71歳)を取材。
毎朝行っているのが引き算をしながら歩くというコグニウォーキング。さらに思いついた言葉を逆さまに言う。たったこれだけのことでも脳にはとても良い。
コグニサイズの詳しいやり方は国立長寿医療研究センターのホームページで見ることができる。
コグニサイズの効果は?
丹下さんの認知機能検査の結果(国立長寿医療研究センター調べ)のグラフを見てみると、成績が向上しているのがわかる。
コグニサイズは上手に出来ても出来なくても効果が現れる。運動しながら頭をフル回転することで脳が活性化するからだ。
活性化すると脳の中でどんなことが起きるのか?。一つの説がある。
運動をすると脳の中の記憶を司る海馬にBDNFという物質が多く現れる。このBDNFは神経細胞のつながりを良くし脳機能の低下を防ぐと言われている。
BDNFは単純に運動をするのではなく、少し学習しながら運動するほうがたくさん海馬で発現するということもわかっている。
つまりコグニサイズをやることが認知症の抑制につながるかもしれない。
さらに改善認知症改善効果があるというプラズマローゲンというサプリメントを摂取するのもいいかもしれません。このサプリメントを使った臨床試験では、60%の参加者の認知機能に顕著な改善が見られた。
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